術後に手術 | みずいろ みずたま ねこの部屋

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大腸ガン 腹膜播種ステージⅣ

初発から5年、再発から4年
そして最終ステージへ

くじけない、めげない、懲りないをモットーに 日々を綴ります

多分...朝だと思います
(ICUには時計がなく、窓もなく、朝なのか昼なのか夜なのかが全くわかりませんでした)

主治医が来て私に告げたのは
「にゃーこさん、昨日の手術の後から おしっこが出ていないんです。今日、おしっこを通す手術をしなければなりません」

まだ意識が朦朧としていた私でも理解できました

昨日の手術は 7時間ほどかかった、と聞いていました
(正しくは 6時間10分、と後から知りました)
なのに、また手術...

私、もうダメがもしれない
生きて戻ってくる自信ない

頭によぎったのはこのことだけでした

一方自宅では 朝早い時間から 私の状態が知らされ、今日夕方から再手術する、と主治医から電話があったそうです

左腎臓、尿管は昨日摘出されていました
右の腎臓に何かが起こっていたのです

泌尿器科の先生が手術し、主治医が立ち会う、との事でしたが その泌尿器科の先生が午後から別病院で手術があり、また主治医は外来があり、夕方からの手術となったようです

その後はまた記憶があいまいで、覚えているのは 隣の人の「私の荷物を返して」「私は家に帰る」と叫ぶ声と ダンナがベットの側におり、今から手術の準備をする、という所からです

そこに主治医もおり、「今から手術ですからね」みたいな事を言われたと思います

私は また後で、という意味で ベットから持ち上げられない右手を振ったのですが それに気づいた主治医は私の手を握り
「にゃーこさん、必ず治しますから!」と

7年の付き合いの中で こんな言い方をする主治医は初めてでした
それと同時に、あ、やっぱり私 よろしくない状態なのかしら...と思ってしまいました

そして その後ダンナも私の手を握り
「待ってるよ、頑張れ」と

私の事をいつも見守ってくれていたナイト2人
...平成の今なら ブルゾンにゃーこ with B、か


またも 手術室の自動ドアでダンナと別れ、今回は 主治医が入り口に迎えに来てくれ、ストレッチャーを部屋まで押してくれました
きっと...急がなければ、という思いがあったのかな

そして 今回は数かぞえるくだりもなく、次に目が覚めたのは さっきのICUでした

長い夢だったのかな...


後日談
その時 私は瞳孔が開き、めちゃくちゃ怖かった、とダンナが言っていました