(宝塚歌劇団ホームページより
『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』
~原作 映画「鴛鴦歌合戦」(c)日活株式会社
監督/マキノ正博 脚本/江戸川浩二~
脚本・演出/小柳 奈穂子
長屋住まいの貧乏浪人、浅井礼三郎と隣家の娘、
お春の恋の鞘当てに、骨董狂いの殿様、
峰沢丹波守を巻き込んでの騒動を、
宝塚歌劇ならではの、華やかなミュージカル作品として届ける。
『GRAND MIRAGE!』
ロマンチック・レビューシリーズ22作目。
作・演出/岡田 敬二
大いなる夢と愛に満ち、宝塚歌劇ならではの
美しさと華やかさ、
そして品格と馥郁たる香りを湛えた
レビュー。
小柳先生は今なぜこの作品を男役充実期の柚香光に持ってきた?
自分の作品が宝塚歌劇にこの花組に、相応しい作品だと自信をもって言えるのか?
男役人生が限りなく続くなら時にこんな作品も良いだろう。
しかしすでに退団発表され、次回公演がサヨナラ公演となってしまう今、この作品であったことが残念でたまらない。
岡田先生もやっぱりこれ?
と言う流れの見えるショーで特に目新しくもない。
岡田先生は真矢みきさんトップお披露目の「ダンディズム」が最高潮で後は下落するのみ。
同じようなショーしか作れなくなっている。
いい加減に、つば広帽子にロングドレスの娘役のワンパターン衣装と、あの気怠いショーはやめて欲しい!選曲もイマイチだ。
岡田先生を蹴落とすほどの新星ショー作家も中々現れてこないから、いまだ現役でショーを続けられているのか?なんとも情けない話だ。
ショーは時代を表すものだと思う。
その時代に乗れない人はもはや引退すべきではないのか?
新星ショー作家を育てる側にまわり新しい息吹を感じさせるショーを作って欲しい。
悔しいのは柚香光でそれを見ることが叶わなかったことだ。
類稀なる稀有な男役スター柚香光の宝の持ち腐れとはこのことだ
こんな駄作とも言える作品を、何とか見せてくれるものに仕上げてくれたのが、柚香光と花組メンバーである。
柚香光無くしてこの作品は成り立たなかった。
小柳先生はまたしても柚香光によって救われたことを知るべきだ。
演出家はスターに頼る作品作りではなく、スターを活かす作品作りをして欲しいと願わずにいられない。
スターが頼みの綱になるのは今に始まった事ではないが、なぜそれを反省しようともせず、同じ過ちを繰り返す?
作品が良ければ柴田作品のように再演されても、新しく甦ることができる。
しかしそれも演じる人が誰でもいいわけではない。
作品に相応しい人が演じてこそ、作品もスターもより輝くのだ。
今の時代にこれから何年も先に、柴田作品にように再演に値する作品が出てくるのか?
正直再演でまで見たいとは夢にも思わない作品ばかりだ。