オウム真理教から改称した主流派の後継団体「アレフ」の入信者が道内で後を絶たない。公安調査庁によると、昨年の道内入信者数は全都道府県で最多の約20人。25年前の「地下鉄サリン事件」を知らない若年層の入信が懸念される中、同庁は札幌で活発な勧誘が行われているとみる。一方、専門家は「アレフの施設を抱える他自治体に比べ、札幌市の対策は不足している」と指摘する。

 

 全国最大規模のアレフ施設である札幌白石施設(同市白石区)。住宅街に建つ4階建ての水色のビルは、日中からカーテンが閉められている。17日夕、信者とみられる20~40代前後とみられる男女数人がビルから出てきたが、取材には答えなかった。近隣住民によると、出入りする人の中には親子連れもおり、施設近くに家を借りて通う人の姿もあるという。

 

 「道内に本格進出したころ、新たな草刈り場にならなければと危惧していたが、その懸念は的中した」。オウム真理教犯罪被害者支援機構副理事長の中村裕二弁護士(東京)は、こう話す。

 

 公安調査庁によると、オウム真理教の関連施設は15都道府県31カ所にあり、道内はアレフの札幌白石施設と札幌施設(同市豊平区)の2カ所。今年4月末時点の道内信者数は札幌を中心に約300人で全国1650人の約2割にあたり、15年以降は横ばい傾向にある。近年の道内入信者は年20人程度と全国最多の水準で推移し、入信者の7割を「青年層」と呼ばれる34歳以下が占める。全国に比べて女性の割合が高く入信者の8割は女性という。

 

 同庁は「札幌は勧誘ノウハウにたけた信者が複数おり、入信者獲得につながっている」と指摘。札幌中心部の街頭や、精神世界などについて書かれた本が並ぶ書店の「スピリチュアル」コーナーで声を掛けるほか、会員制交流サイト(SNS)でヨガサークルを装い接触を図る勧誘活動が続いているという。

 

 

 

最近のスピリチュアル業界は、流行している本を調べる限り、少しずつカルト化しているのではないかと思います。

 

それはきっと、宗教に流れていた人たちが、スピリチュアルの世界に入ってきているからでしょう。

 

以前は、組織的な宗教に入る人たちと、スピリチュアルに興味を持つ人たちは、少し違う層だったのです。

 

スピリチュアルが好きな層は、宗教団体に対しては抵抗があり、そのような団体に関わりたくないと思っていた人が多かったと思います。

 

 

今のスピリチュアルのリーダーみたいな人たちは、かつてのカルト教団の教祖と同じような活動をしているように見えます。

 

閉鎖的なグループを作って、内部だけで通用する専門用語を使い、どんどんお金を搾取していく。

 

これは、カルト教団がやっていたことと同じです。

 

かつてのスピリチュアルは、もう少し真面目で、健全な方向性を目指している人が多かったと思いますが、今に至って、もはやスピリチュアルも腐敗してしまったのだと私は思います。

 

 

そのような今のスピリチュアルの現状を見るに、そこに元オウムが入ってくることは、容易に想像できます。

 

かつてのオウムのターゲット層と同じ人たちが多いのですから。

 

私が大学で上京した頃は、まだ紀伊国屋書店などに、麻原の本が大量に並んでいました。

 

私は、その本を見て、気持ち悪くて、触れることすらできなかったです。

 

当時の私の知り合いで、スピリチュアル好きの人たちは、皆、同じような意見でした。

 

もしスピリチュアルが好きで、それなりに感覚が鋭い人なら、オウムのようなエネルギーのものに惹かれるはずがありません。

 

でも、今は、スピリチュアル業界のレベルがどんどん下がってしまって、オウムのようなカルト教団と同じような状態になっているので、元オウムにも違和感を感じないのかもしれません。

 

 

かつてのスピリチュアル好きな人たちは、今は、どうしているのでしょうかね。

 

マインドフルネスのような心理学の方向性に、興味をシフトさせた人も多いかもしれません。

 

それは、心理学自体が、以前より進化して、かつてのスピリチュアルを内包するような方向性に進んでいるからだと思います。

 

 

カリスマがいる閉鎖的なグループに所属するというのは、ある種の帰属意識が満たされるのでしょう。

 

そのカリスマが素晴らしい人なら構いませんが、大抵は、お金をどんどん搾取して、そのグループ全体が危険な方向に進んでいくというのが、お決まりのパターンです。

 

お金の問題だけではないのかもしれませんが、歴史を見るに、ほとんどのケースで、お金の搾取が絡んでいます。

 

ですから、お金の搾取というのは、一番わかりやすい指標です。

 

あとは、お金を取らなくても、社会と隔絶させるとか、家族や友人との付き合いを制限するとか、そういう風に閉鎖的な方向に誘導することも、もう一つの指標になるでしょう。

 

つまり、オープンな感じで、お金も搾取していないなら、それは単なる愛好家グループであり、その思想が反社会的なものではない限り、特に問題はないと思います。

 

 

元オウムの場合は、ヨガを勧誘に使っているようですが、ヨガを健全に指導している人たちからすれば、本当に迷惑な話ですね。

 

最初から、堂々と元オウムだと公表して、それでも関わりたい人たちだけで、勝手に活動すればいいだけでしょう。

 

こういう団体は、社会の中で孤立した人たちを妙に惹きつける部分があるのですが、それは麻薬のようなものなので、気をつけなければなりません。

 

今のスピリチュアル業界も、似たような要素を持っているので、気をつけてください。