22日に参議院の委員会で採決されたのが通称「スーパーシティ法案」です。

AI(人工知能)など最新技術を駆使して行政、インフラ、生活、教育のすべてを快適化、効率化した夢の街、スーパーシティ構想。

キャッシュレス決済、自動運転、ドローンなども活用。ストレスのない住民サービスの実現が目的ですが、委員会ではいくつかの問題点が指摘されました。

その一つが、個人情報の扱いです。個人に合わせた細やかなサービスのためには、プライバシーも含めた情報が必要だというのですが…。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000184841.html

 

 

AIなどの技術が発展していくのは時代の必然だと思いますが、そのようなITテクノロジーの発展は、ブロックチェーンのような非中央集権のシステムをベースにしないと、非常に危険だと思います。

 

今回のスーパーシティ法案で懸念されていることも、中央集権のシステムの中で、ITテクノロジーが悪用されることですよね。

 

まさに、今の中国が、そういうことをしているわけです。

 

 

テクノロジーの悪用というのは、意識がテクノロジーに追いついていないことから起こります。

 

特に、権力を持っている人たちの意識が追いついていないと、当然ですが、権力側の利己的な目的のためにテクノロジーが悪用されてしまいます。

 

ですから、ここで問題にすべきは、AIなどのテクノロジーそのものの是非というより、その悪用をいかに防ぐかということなのです。

 

 

ブロックチェーンがいいかどうかはわかりませんが、少なくとも、分散型のシステムで社会を構築していくことが重要だと思います。

 

でも、それは中央集権という国家のシステムを解体する方向に進むと思うので、利権を持っている人たちが抵抗するのは必至でしょう。

 

世界政府みたいな究極の中央集権を目指している人たちもいるようですが、全く時代に逆行していると思います。

 

私たちが目指すべきは、そのような世界統一の組織ではなく、組織そのものの解体なのです。

 

 

分散型のシステムというのは、上下関係がなくて、緩やかなネットワークの中で自分の役割を果たしていくという仕組みです。

 

いずれ地球は、必ずそのような分散型のシステムに移行していくはずです。

 

でも、今は過渡期なので、テクノロジーを悪用して、より強固な中央集権を作ろうする動きがあるのでしょう。

 

これは、国家だけではなく、会社であれ、何らかのグループであれ、全て同じです。

 

リーダーがいて、ピラミッド構造で組織を運営していくような中央集権のシステムは、もう古いのです。

 

いかに、そういう古い組織を解体して、支配と搾取の構造から脱却できるかが試されています。

 

そういう目で、社会や組織を観察してみてください。

 

そうすれば、真に新しい時代の方向性に向かっている人や組織を見極めることができるはずです。