ものすごく怖い話なのですが、昔、友人だった女の子の話です。

彼女は、霊能者の家系ということで、おばあさんや母親も、いろいろ見える人だそうです。彼女にも、ちょっとした霊感があるということで、あの人は病気だとか、あの人は近いうちに事故に遭うとか私に言って、本当にその通りになったので驚きました。

そこまでは、すごい能力だなと思って尊敬していたのですが、ある時、彼女は、私の親や私に危害を加えた人は、みんな死んだという話を始めました。以前、彼女の母親を騙した人がいて、その人が急死したり、彼女にひどいことをした男も事故で亡くなったそうです。

それを聞いてから、私は彼女と友人でいるのが怖くなりました。私にはそんなことはしないと彼女は言いましたが、やはり怖くて、自然に疎遠になっていきました。私は、彼女とはトラブルはありませんでしたが、彼女に恨まれるようなことをしていたらと思うとゾッとします。

実際に、そういう能力を持っている人はいるのでしょうか。そして、そのような能力を使うのは、許されることなのでしょうか。

 

 

科学的に検証できることではありませんが、そういう能力を仕事にしている人たちは、拝み屋と呼ばれています。

 

つまり、そのような専門家が、日本には昔から存在するのです。

 

その彼女の家系が、拝み屋の家系なのかどうかはわかりませんが、少なくとも、ある種の特殊能力を持っている家系なのでしょう。

 

その特殊能力の中に、呪詛の能力も含まれているのかもしれません。

 

 

呪詛というのは、呪いをかけることです。

 

そして、呪いによって命を奪うことを呪殺と言います。

 

信じられないかもしれませんが、チベット後期密教では、呪殺は重要な技術ということで、呪殺で多くの敵を殺した有名な僧侶もいました。

 

 

 

問題は、その彼女が、意識的なのか無意識的なのかはわかりませんが、呪殺をしているということですよね。

 

あなたには、そんなことはしないと言ったということは、別の人には、意識的にそういうことをしている可能性もあります。

 

そのようなことが本当にあるとして、それが許されるかどうかということですが、意図的にそのような能力を使って呪殺をした場合は、当然ですが、何らかの反動が起こると思います。

 

 

拝み屋に関する話を聞くと、拝み屋というのは、反動が起こっても自分が被害を被らないように、依頼者の方に反動が行くような意識操作をするそうです。

 

もちろん、そんなことは依頼者には言わないと思いますが。

 

そうしないと、反動が戻ってきたときに、自分が命を失うリスクがあるそうです。

 

そういう話から察するに、人を呪詛や呪殺したら、必ず反動が生じるのだろうと思います。

 

ですから、その彼女も、もし意図的に呪殺をしていたならば、どこかで彼女の命が不本意に失われるような事態に陥るのではないでしょうか。

 

 

では、意図的ではなくて、無意識レベルで、このようなことが起こった場合はどうなるのでしょうか。

 

実は、私も過去に、その彼女と同じような能力がある人と知り合いでした。

 

その方は、私に危害を加えた人たちは、必ず亡くなるのだと言っていました。

 

ただ、その方の話を聞くと、意図的にそのようなことをしているわけではないようでした。

 

なぜか、そのようなことが自然に起こってしまうということです。

 

その場合、二つの可能性が考えられます。

 

一つは、意図的にではないにしても、無意識レベルで、そういうことをしている場合。

 

もう一つは、その人への守護の力が働いて、大きな反動が起こってしまう場合。

 

前者の場合、私は何らかの反動が起こる可能性はあると思います。

 

ただ、後者の場合は、その人を守る力が強く働いて、そういう現象が起こったのですから、そういう守りの強い人に危害を加えるのは非常にリスクがあるということになります。

 

 

この辺の反動については、人知を超えた作用なので、私もよくわかりません。

 

いずれにせよ、人を苦しめるようなことは、意図的にはしてはいけないということだと思います。

 

そして、このような呪詛の力を持っている人も、決してその能力を意図的に使ってはいけないと思います。

 

できる限り人の幸せを祈り、恨みや憎しみの念が湧いてきたら、それを大いなるものに委ねるしかありません。