インドのヨーガの修行に、鼻うがいという方法があります。

 

お湯に塩を溶かして、鼻からお湯を吸って、口から吐き出します。

 

やり方はいろいろあるのですが、鼻から吸って、口から吐き出すことが重要です。

 

ヨーガでは、鼻の奥に、イダー管とピンガラー管という気のラインが通っていると言われています。

 

そこに、気の汚れ(邪気)が溜まるそうです。

 

鼻うがいで、お湯を鼻から吸って、口から出すことで、その汚れを洗い流すことができます。

 

 

ボイストレーニングをする場合、鼻うがいは必須といってもいいです。

 

それくらい、歌を歌う人にとって、鼻うがいは重要です。

 

歌手によっては、生理食塩水を、超音波のミストで吸入する人もいます。

 

鼻からミストを吸って、口から吐くのです。

 

鼻うがいと同じです。

 

ミストのほうが、やりやすいと思いますが、超音波の吸入器が必要です。

 

 

効果は、鼻うがいのほうが高いと思います。

 

でも、鼻うがいは慣れていないと難しいので、続けられない人は、ミストでもいいでしょう。

 

とにかく、鼻の奥の口と繋がる部分をきれいにする必要があるのです。

 

 

 

 

この鼻の奥の領域は、上咽頭と呼ばれています。

 

そして、多くの人が、上咽頭に炎症を起こしています。

 

上咽頭に炎症をおこすと、頭痛、肩こり、耳鳴り、目の疲れ、風邪、アレルギー疾患などを引き起こします。

 

なかなか治らない病気の原因が、この上咽頭の炎症であることが多いのです。

 

 

上咽頭炎の治療は、Bスポット療法と呼ばれています。

 

耳鼻科で、上咽頭の部分に薬を塗って、治療をします。

 

症状がひどい場合は、Bスポット療法もいいかもしれません。

 

 

 

医学的には、上咽頭の炎症が様々な不定愁訴の原因になっているそうです。

 

ですから、このポイントを鼻うがいで洗浄していたヨーガの技法は、医学的にも、上咽頭炎を改善するという意味において、理にかなっているのです。

 

 

鼻うがいは、慣れれば、普通の容器を使ってできますが、私も少し苦手なので、このような専用の洗浄機を使っています。

 

 

 

これは、指でポンプのように押して、鼻の奥にお湯を送ります。

 

一気にお湯が入ってこないので、むせることがなくて、使いやすいのです。

 

鼻うがいに使うお湯ですが、ぬるま湯に、自然塩を溶かします。

 

濃度は、生理食塩水になる濃度です。

 

私の場合、そこに重曹を少し入れています。

 

また、お湯は、浄水器を通した水とお湯を混ぜて、適度な温度のお湯にしています。

 

鼻の奥はデリケートなので、塩素が入った水道水をそのまま使うのは、避けたほうがいいかもしれません。

 

 

鼻うがいが難しい人は、超音波ミストの出る吸入器を使ってみてください。

 

 

 

沸騰させるミストではなく、超音波のミストなので、食塩水のミストが作れるのです。

 

食塩水のミストであることが重要です。

 

上咽頭炎への殺菌作用があるからです。

 

声楽家は、このようなミストを頻繁に使っています。

 

演じる前に、鼻と喉の調子を整えるのです。

 

 

上咽頭炎は、いろんな病気の原因になっていると言われています。

 

鼻うがいやミストの吸入で症状を改善できるはずです。

 

それは、実は、邪気を浄化しているからなのです。

 

 

体調が悪かったり、肩こりや頭痛やアレルギーに悩んでいる人は、ぜひ鼻うがいにチャレンジしてみてください。

 

特に、外出先から帰ってきた時には、鼻の奥が汚れているので、鼻うがいをした方がいいです。

 

寝る前や、起きた後も、鼻うがいをしてみてください。

 

それによって、症状が劇的に改善するかもしれません。