彼女と別れ寂しさに暮れる毎日を過ごしました。


ひとりぼっちになってしまった寂しさ、

今まであったものが消えていく儚さ、

今まで外へと向けていた矢印は内へと向きました。


辛いとき、明るい曲を聞いたり、みんなで騒いで紛らわして無理やり元気になろうとするよりも、

とことん悲しみに寄り添った暗い曲を聴いたり、思い出に浸ったり落ちるとこまでとことん落ちて毎日を過ごすことを選択しました。


そのおかげで今までは感じられなかったことをたくさん感じることができました。


とくに印象的だったのは、いつもの通りに咲くてっぽう百合から感じたことです。


2つの木が並んでいて、ひとつの木はたくさんの花を咲かせていましたが、もう一本の木はひとつだけの花が咲いていました。

ひとりで寂しさを感じていた自分に照らし合わせて、

ひとりぼっちで咲いている花も寂しいだろうな、と思って、毎日通る度に寂しくないように声をかけていました。

日に日に枯れて行き、ある日その花は居なくなってしまいました。

「ああ、なんて儚いんだろう

こうやってみんな消えていくんだ」と

やりきれない切なさを感じ、さらに寂しくなりました。


しかし、その数日後に通ったとき、枯れて花が無くなってしまったその木はたくさんの花を咲かせていました。


それを見たとき、何か無くならないものを観じました。


続く