おはよ。武蔵野市（吉祥寺、三鷹、武蔵境）、三鷹市（三鷹）
調布市（調布、西調布、布田、国領、つつじヶ丘、仙川）密着の
年中無休の税理士
で頑張る野良うさぎです。(^-^)/
今日曇りの週中日。がんばろ。
昨日、東京都調布市布田の
相続無料相談のお客さんに聞かれたんだな。
「今年、父が亡くなったんですが、母が
その直前に父から居住用土地・建物の
贈与を受けているんですが、やはり相続税
の計算をするとき、持ち戻し計算するので
しょうか
死亡前３年以内の贈与は他の相続財産に加算して計算すると知り合いから聞いたんですが・・｣
なんだな。
最近、ほんと相続、贈与の無料相談が
軒並み多いんだな。
水原会計事務所は不動産、税金、法務
の３つがプロ専門家なので、地元では意外と
重宝されているのかも。
今回のお客さんは、生前贈与がある場合の
相続税の計算の問題なんだな。
今回のケースはセーフなんだな。
被相続人が死亡前３年以内に子供や奥さん等への
贈与があった場合と、相続時精算課税制度
による贈与があった場合は、相続税の計算をして
相続税申告するときに、相続によって、被相続人の
財産を手に入れた者が贈与された財産を、
相続発生時に残存していた相続財産（遺産）
に持ち戻して（加算して）、課税価格をもとめて、
相続税を計算し、その後、贈与税申告時に
支払っていた贈与税額を差し引いて
相続税を計算することになっているんだな。
当然、贈与税が発生しなくても
加算するんだな。
よく、被相続人の死亡直前に
多額の贈与や預金名義を変え、また
被相続人の預金の引き出しをすることにより
相続財産を減らし、相続税を避けられると
安易に考えている人が結構いるんだけど、
かなり危ない誤解なんだな。
毎年、相続税無申告として、よく税務調査の
対象になっているんだな。
近年、特に、相続税無申告で、多額の
相続税・加算税（罰金）を払う比率が
格段と高まっているんだな。
要注意なんだな。
さて、今回のケースは、配偶者に対する
贈与税の特別控除制度の要件に
該当し、ちゃんと手続きしていたので、
相続税の計算時に持ち戻し計算
する必要はなく、まったく無視して
いいんだな。
なお、配偶者に対する贈与税の特別控除制度
というのは、結婚後、２０年以上経過した妻ないし夫
への居住用財産の贈与には、２０００万円の
配偶者特別控除がある制度のことなんだな。
過去記事にも詳しく書いているんだな。
なお、父母等から住宅資金の700万円
（ただし、省エネ住宅・耐震住宅は1200万円）
の贈与を受けた場合も例外的に相続財産に
加算する必要が無いので、いっしょに記憶しておいて
ほしいんだな。こちらも最近よく聞かれるんだな。
最後に、そもそも相続財産を取得していない
者がたとえ相続発生前に贈与を受けていたとしても、
この人が受け取っていた贈与財産は
相続税の課税価格へ贈与財産の
持ち戻し計算はしないので、
間違えないでほしいんだな。
そもそも相続財産を受け取っていない人は、
相続税計算の対象外だから
なんだな。
では、今日はこのへんでー。