「プログレなんかやってたって仕事なんかねぇよ」
「疑惑」から「確信」に変わった瞬間だった。
自分が通ってた専門は、半年間を1クラスとする「バンドアンサンブル」という学校内でバンドを組んで授業をしていた。
全部で3回だったが、そのバンドアンサンブルを受けた。
もちろん、それは生半可なものじゃなかった。
自分のクラスはそんなにキツくはなかったが、他のクラスになると1週間に2~3曲、多い時はそれ以上の曲を覚えてクラスでやるというのもあったようだ。
当時も今も変わらないと思うが、ステップアップには持ってこいのジャンルが「フュージョン」であるのは揺るぎない事実であろう。
音楽シーンの最前線でやっているプレイヤーが講師陣なのだから半端じゃなくキツかった。
そこで2回目のバンドアンサンブルで、プログレでもなんでもこいの講師だったのでそこで思う存分プログレをやらせて頂いた。
クラスの構成はGt×3、B×1、Dr×1の5人のクラス構成だった。
そして、半年に一度クラスの発表会がどこかのチョイ大き目のホールで行われる。
頑張った結果、Gtの1人とBとDrの3人が個人賞なるものを獲った。
講師「お前らよく頑張ったな!褒美にメシでもおごってやるよ!」
なんだかんだで、Gtの1人と自分と講師の3人で夜の渋谷へと消えていった。
生徒「やっぱ一流のミュージシャンともなるとオシャレな所に行くんすね!」
講師「まぁ、普通の居酒屋だけどな!」
生徒「いやいや、この隠れ家的なところがなんともいえn(ry」
講師「あ、ちょっと他の先生も呼んであるから」
そこに講師Bが現れた。
・・・そう、冒頭に書いた言葉を投げかけたのがこの講師Bだった。
講師A「こいつら才能あるんだよ」
生徒 「そんなことないっすよー」
講師B「ほぉ、どんなんやってんの?」
Gt 「まぁ、フュージョンとかばっかですね」
講師B「ほぉ、Drのお前は?」
Dr 「まぁ、プログレばっかですね」
講師B「プログレなんか(書くまでもないでしょう)」
薄々 感じていた。
プログレ人口が少ないのは難しいからではなく、需要がないからなのだと。
この時に疑惑が確固たる確信に変わった瞬間だった。
と同時に、なんかふっきれた感じさえも覚えた。
講師B「お前ら次のバンドアンサンブル決まってんの?」
生徒 「いや、まだ決まってないですね」
講師B「んじゃ、俺のクラスに来いよ。みっちりやってやんよ。」
生徒 「マジですか!んじゃ明日にでも学校に行って希望届出してきます!」
自分がもっと若かったら「なんだよ・・・思いっきり否定しやがって・・・講師Bのクラスなんか受けねぇよ・・・」とでも思って他のクラスにしたかもしれなかっただろう。
入学した時点で他の生徒より年上でそこそこの社会経験も積んでたから冷静になれたんだと思う。
それから講師Bの授業にGtと一緒に入ってBとKeyと一緒になって4人体制のクラスになった。
そして半年後の発表会、私たちは講師Bがリリースしている曲を演奏して最優秀バンド賞なる最高の賞を頂いた。
審査員に講師Aもいて、演奏が終わって講師Aのくれた言葉が
「お前、その曲(講師AがGtで参加したCD)をよくそこまでプログレテイストたっぷりにしたね~。
でも、プログレしてる時のお前の顔、輝いてたよ。おめでとう。」
あの言葉が今でも忘れられない。
講師Aの半年間、講師Bの半年間、合計1年間の学校生活が一番充実したし、この先アマチュアであれ以上の音楽の濃さや質を味わう事はそうそうないだろう。
話は戻って、冒頭に書いた言葉、自分にとっては憎しみとかの感情は一切なかった。
人によってはその一言がトラウマになってしまうであろう言葉である可能性も秘めている。
しかし、第一線で活躍してるミュージシャンだからこそ言える言葉でもあったわけだし、これ以上のめり込まないでよかったのかもしれない。
バイト中に歩きながら寝るくらいに寝る間も惜しんで練習してたんだけど、どうも「孤高」を目指してしまうクセが抜けなくて諦めるタイミングすら逃してた自分もいた。
なにが言いたかったかと言うと、「タイミングを逃すな」って事と「どこを伸ばして行くか」っていう先を見る力
も養ってほしいって事ですね。
そうそう、ここで先週の練習メニューなんですが
で、これが3連符の4つ割りになるパターン。
こういうのはプログレだけって事はなく4/4の中で進行しているパターンなので普通の曲にでも応用できますよね。
こういうのがバンド内でバッチリきまった瞬間のあの快感が忘れられなくてプログレから抜け出せません。
ちなみに使われている曲はTake the Timeって曲の最後のほうです。
そろそろA Change of Seasonsも終わりに近づいてきたんで違う曲でも探すかなぁ。
過去にやったDream Theaterのインスト曲でもいいんだけどどうせなら前に進みたいからもうちょい新し目の曲でも探そう。
「先週」の練習内容としてはそんなに進展はないです。
また「今週」も練習できますようにっと。おわり。