■人生の足るを十分に知る

 

2001年早春、私は12年続けた広告代理業主体の自営業を休業して、ゲーム関連流通問屋の企画制作部に就職します。

 

1990年代末は、バブル崩壊以降も続く景気駄々下がり、さらに自分が経験してきたアナログスキルでは、まともな仕事ができず、作業を自費でデジタル化にするにも、加速度的にバージョンアップするパソコン進化に投資するお金も足らず、40歳での就職は最新デジタルスキル習得の為、避けられない選択でした。

 

しかし、その選択のおかげで翌年2002年には人生で一度は体験してみたかった映像作品制作を総監督として末端の部分まで関われる機会に巡り逢えます。

 

DVDVIDEO規格でできる「18禁野球拳アドベンチャ-ゲーム」でしたが、ストーリー、ゲームシステム、小物作りから現場監督まで、こなした上に女優さんの声を声優吹き替えにしたり、新音楽を発注したりと、やれることを全部やれたので物凄く満足しました。

 

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ただし全て売れても相対的に赤字だったみたいです。

クレームもなく営業・宣伝効果はあったので十分ですが・・・

 

この成功体験で「一度満足をすれば自分の溜め込んだ欲求不満がクリアーになっていく感覚」がわかりました。

私自身の欲望は「体験欲」であって人生で未知の事をやってみたいという純粋に子供の欲求だと改めて自覚しました。

 

その後はオリジナルではなく18禁エロゲーの移植制作ばかりでしたが、ディレクターとして新作アニメ制作を加えて数をこなしていき、もうこの業界の仕事は十分満足かなと思っていた2004年に現在の中華嫁と出逢って結婚をしました。

そして日本人とは違う価値観や行動を持つ中華嫁と暮らすことで色んな事に気付かされました。

 

 

思えば2000年代に入ってから私がやっていたことは自分の中に溜めていた無念や残念の欲求不満処理だったと思います。

歪んだ価値観の物質社会へ無理やり合わせる生き方で、忘れていた自身の精神性を取り戻す為の大掃除だったのです。

 

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■オーラの泉とブログの引き寄せ

 

そんな2004年頃に流行ったのがテレビ番組の「オーラの泉」です。当時、あの番組を物凄く批判する連中が大勢いましたが、今から思えば、お馴染みカルト教団の指示でしょうね。。

地獄だのサタンだの恐怖洗脳を吹き込んで情弱者から現金や土地を巻き上げている連中からすれば、番組で扱う前世の気付きは物凄く都合が悪かったわけです。

 

そんなオーラの泉ですが、放送当時はSNSの黎明期で、まだTwitterも登場していなかった頃でした。

しかし2005年に立ち上がったYahoo!ブログ等でスピリチュアルな濃い話題をするスピ系ブロガーが登場し始めました。

今まで表立って活動してこなかったスピ系人間がオーラの泉の影響を受けて自分自身の精神世界体験等をブログ内で少しずつ話す様になったのです。

 

世間では幽霊・怪談くらいしか認知がなかったオカルト時代から次第に精神性の時代へと移行し始めました。

 

珍しい物好きの私も早々にYahoo!ブログへ参加して主に中華嫁漫画を描いていたりしましたが・・・

 

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濃いスピ系のブロガーさんたちとコメントで会話するようになり、そのうちにオフ会をやろうという話になります。

関東系、関西系と二派がありましたが、これが今現在に至る大きな気付きの分岐点になります。

 

そしてその中にタイトルの「裏神事の仕事人」がいました。

「③へ続く」