「いのち」のシンクロ~口で詩画を描く星野富弘さん
すんごくびっくり&感激したシンクロがありました。
詩画作家の星野富弘さん。
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今から42年前、中学校教師時代に、クラブ活動指導中の事故で
首から下が動かなくなります。
9年に及ぶ入院中、共に励ましあった友人が退院するときに
「なんとかして 退院おめでとう、の気持ちを伝えたい」と
口に筆をくわえて ガーゼに血をにじませ、よだれだらけになりながら
一文字だけ書けた自分の名前「富」に、
(照れかくしで)「お」を付け「お富」と、その友人へ退院の寄せ書きとして贈りました。
その『書』を見た友人がとても感激して、富弘さんは
「何も出来ない人生と思っていた自分でも 人を喜ばせることなら出来るかもしれない」と
口で、花の絵と言葉を描きはじめました。
作品が口コミで評判になり
1991年、郷里の群馬県に富弘美術館が開館、
2010年には入館者が600万人を超えました。
私はつい最近、彼のことを知り、たくさんの詩画集の中から
『ありがとう 私のいのち』というタイトルの本を 買いました。
- 星野富弘詩画集 ありがとう私のいのち/星野 富弘
- ¥1,050
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その本の中で一番感動した個所…
≪もう一生、首から下を動かすことができないのだとわかった時に、
「俺はもう生きている価値がない」と思いました。
夜は「次の朝には死んでいたらいいのに」と思いながら寝るのですが
いつもどおりの朝が来て…食事を抜けば死ねるかと思って幾日か
抜いてみたのですが、腹が減って減って…次の食事を腹いっぱい食べてしまいました。
あの時のご飯、うまかったなあ。
その時「いのちというものは、俺とは別にあるんだ。」
俺がいくら生きることをあきらめても、
いのちは一生懸命生きようとしているのだ」
と思いました。
私の努力でいのちがあるのではなく、
「いのちが一生懸命 俺を生かしてくれている」
と気づいたのです。≫
私はその本を とても大切な友人にプレゼントしました。
勿論、友人もすごく感激してすぐ読む、と返信してくれました。
シンクロはここからです・・・(その2 へ続く)