バスにとって、食物連鎖のピラミッドの下層の生き物、つまり、バスにとってのエサとなる生き物のその水域における個体数密度とバスの太さ(ウエイト)には相関関係があります。
まあ、エサが多ければ、バスは太る。という単純な話ですが、その水域の水の量に対するエサの量、つまり、「密度」という考え方が、生態系(食物連鎖)について考える上では大事になってきます。
この、エサの密度と、バスの太さの関係は、
【エサの密度】 【バスの太さ】
高 → 太
低 → 細
となります。
琵琶湖のバスが丸々と太った個体が多いのは、あれだけ広い水域にもかかわらず、エサの密度が高いからです。
逆に、野池などで、細いバスが多いのは、狭い水域であるにもかかわらず、エサの密度は低いからです。
バスは、基本的には「待ち伏せ型」であり、食べられればエサを食べますが、エサが減ってくれば(密度が低くなれば)無理をしてでも食べるという感じではありません。その為、エサが全くいない訳ではないにもかかわらず、細いバスが多くなります。
これは、釣りでも漁でも同じことで、対象となる魚の密度が高ければ大漁だし、密度が低ければ不漁になるわけです。
バスという魚も、十人十色というか、個性があり、ベイトフィッシュに付いている魚もいれば、回遊している魚もいれば、ボトムでじっとしている魚もいます。
なので、たとえば、あるルアーを投げて、そのルアーに反応する魚が10%であれば、そのルアーに反応できる距離にいる魚の数が多い方が釣れやすくなるということです。
そういう意味では、密度が高くなる減水時は釣れやすくなります。
これは、何が言いたいのかというと、生き物(弱肉強食)の世界では、エサとなる生き物の密度が低くなれば、当然、捕食することが難しくなるので、いわゆる「食害」による種の絶滅というのは起こらないということです。
絶滅する前に、繫殖期がやってきて、また数は増えるからです。
ダーウィンの進化論でもあるように、
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生き残る種とは、
最も強いものではない。
最も知的なものでもない。
それは、
変化に最もよく適応したものである。
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つまり、種の絶滅が起こるのは、環境要因だということです。