調べたところ、2005年の「外来生物法」制定の際に募集された、ブラックバスの特定外来生物指定に関するパブリックコメントでは、意見総数107,815件、指定反対95,620件、指定賛成12,195件だったようである。
実に88%が指定反対である。
パブコメは、2005年2月3日~3月2日の1か月間、募集された。
専門家での議論の結果、釣り人や釣り業界関係者などへの配慮もあり、ブラックバスは一旦、リストから外されることが決定したものの、当時の環境大臣、小池百合子氏の一声で、一転、リストに加えられることになったと言う。
では、一体、何の為のパブリックコメント募集だったのであろう!?
ブラックバスが特定外来生物に指定されたのは、その魚食性により、その水域の生態系に大きな影響を及ぼし、在来種などの個体数を大幅に減らしてしまうということであろうが、そもそも近年、在来種がその個体数を減らしている原因は、ブラックバスなどの外来種ではなく、人間による開発などの長年の自然環境破壊や農薬などによる影響であることは明らかである。
それは、現場を観ずに、イメージだけで話を語る専門家などによって外来種にその責任が押し付けられてしまった結果であろう。
ブラックバスが生態系に大きな影響を与えているということがデータで証明されているわけでもなく、日本に移入されてから100年近く経つのに、ブラックバスにより滅ぼされた在来種など1種たりとも存在しない。
私たち釣り人の様に、現場を直視してきた人間にとっては、少し考えれば明らかである。
在来種が減った原因が外来種にあるというのなら、私が子供だった頃(30~40年前)にあれほど沢山居たオイカワなどの在来種はなぜ見られなくなってしまったのだろう。その頃ですら、もうすでにブラックバスなどの外来種が日本に定着して、長い年月が経っていたのに。
(当時からブラックバスの生息域はそれほど拡大してはいない上に個体数は減少している。対して、水質などの自然環境は目に見えて悪化している。)
近所の野池では、昔からブラックバスが定着しているのに、いまだに在来種も生息している。いつになったらそれらの在来種はブラックバスに喰いつくされて絶滅するのだろう。
在来種などが減少しているのは、明らかに環境改変などによる、自然環境の変化である。
話は戻るが、ではなぜ、小池百合子氏は当時の環境大臣という権力を使って、ブラックバスを特定外来生物リストに強引に入れたのか!?
現在、ブラックバスなどの外来種を駆除する為に、多額の税金が流れているが、それを可能にする為の、特定外来生物指定だったのであろうということは容易に想像できる。
特定外来生物にブラックバスを指定すれば、ブラックバスを駆除することが法律で許されるのである。
つまり、外来種を駆除することで利益を得ている人間が存在するということである。
環境問題や生態学に詳しくない小池氏に裏で進言した人間(団体)が存在したのであろうということが想像できるのである。
我々人間が自ら自然環境を破壊してきた罪に目を向けず、その責任を何の罪も無い外来種に押し付け、その命を奪い、利益を得ている。
そんな現状を変える為に、私たちは正しい知識を付けなくてはなりません!
私たち釣り人は断言します!
在来種の減少は、外来種のせいではなく、我々人間の自然環境破壊が原因です。
この事実に気付かない限り、私たちは根本的な原因を解決できず、正しい方向へ進むことは出来ません。
最後に、かの有名な生物学者、チャールズ・ダーウィンの言葉を記しておきます。
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生き残る種とは、
最も強いものではない。
最も知的なものでもない。
それは、
変化に最もよく適応したものである。
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我々人間が、自然環境破壊を続けた結果、その環境に適応できない生き物たちがその個体数を減らしているに過ぎないのです。
これがすべての真実だと思います。