特定外来生物には、ブラックバスだけでなく、非常に多くの生き物が指定されている。
これには、動物だけでなく、植物も含まれる。
第1次指定リスト(2005年6月1日施行)から、第14次指定リスト(2020年11月2日施行)まで、非常に多くの生き物が名を連ねており、随時追加可能で、今後も増やされる見通しだそうである。
少し名を挙げてみると、ヒキガエル(オオヒキガエル)、セアカゴケグモ、アライグマ、ヌートリア、マングース(フイリマングース)、サル(タイワンザル)、リス(クリハラリス)など、馴染みのある動物も多い。
これらの分布拡大は、意図的と非意図的の両方があるが、いずれも人間によるものである。
◆人間による移入(意図的)
食用、ペット、釣り、研究、害虫駆除、毛皮、動物園など。
◆人間活動による拡大(非意図的)
自動車、飛行機、船舶など。
※クモ・アリなどはこれらによって分布が拡大したとされている。
これらを見ると、外来種を防ぐ、あるいは排除するというのは、非常に難しいことのように思える。
過去にこれらの生き物が入ってきたのは必然だし、入ってきて定着した生き物をこれから排除(完全駆除)するというのは非常に難しい。
とんでもないコストがかかるし、ほぼ不可能であろう。
しかも、完全駆除できたとしても、インフラが非常に整備された現代では、また入ってくる可能性もある。
バスに関して言えば、古くから入っている湖、芦ノ湖や相模湖・津久井湖などは何か問題が起こっているでしょうか。
そして何より、駆除という行為は、動物愛護の観点からも非常に心が痛みます。
ちょっと興味深いページがあったのでリンク貼っておきます