『バッカスの巫女の踊り』

ポンペイ秘儀荘の壁画

 

 

 

***2019年9月1日の日記***

 

 

いつ頃からだったのかは

覚えていませんが。

 

物心ついた頃にはもう、

 

家にあったツタンカーメンの

写真集をしょっちゅう

眺めていました。

 

 

あれは実際には

「写真集」ではなく。

 

母が独身時代、

ツタンカーメンの黄金のマスクが

来日した際に、

 

その展覧会を観に行って

購入してきた図録で。

 

そこには、

古代エジプトの様々な

遺物などの写真が、

 

たくさん並んでいました。

 

 

幼かった頃の私は

それを眺めるのが大好きで。

 

暇さえあればその図録を、

パラパラとしていた

記憶がありますにっこり

 

 

小さい頃からよく、

親に連れられて博物館に

行きましたが。

 

そういうところで、

ミイラなんて見ると。

 

ドキドキしながら

じっと見入ってしまったり

していたのを覚えていますおやすみ

 

 

********

 

 

あれは小学校の、

まだ低学年くらいだった

頃のことでした。

 

 

突然母が、

 

「これから、

これを読みなさい」

 

・・・と。

 

私に本を買い与えました。

 

それは

世界の名作文学の本で、

 

月に1冊届くようにしたから、

毎月1冊ずつ読むといいわよ。と。

 

母は言っていました。

 

 

それは。

 

赤いハードカバーの本で。

 

最初の1冊目は、

『宝島』でした。

 

 

最初は、母に言われた通り、

『宝島』をちゃんと読みましたが、

 

2冊目からはもうすでに、

サボっていましたにやり

 

 

三、四か月経った頃に、

母は突然。

 

「毎月じゃなくて、

全部まとめて届けてもらう

ことにしたから」

 

・・・と言いだし。

 

いきなり、

全巻が揃ってしまいました。

 

 

それは全部で50冊。

 

最後の巻が

『イワンのばか』だったことは

すごく覚えているのですが。

 

他の本は、

あまりよく覚えていなくて赤ちゃんぴえん

 

『小公女』とか、

『あしながおじさん』とか。

 

そんな感じのお話が、

本棚に綺麗に並んでいたような

気がします。

 

 

いつか読もう、

いつか読まなくちゃ。

 

・・・と思いながらも。

 

あの頃の私は、

漫画ばっかり読んでいてニコニコ

 

 

結局最後まで、

ほとんど手をつけませんでした。

 

 

*******

 

 

弟が小学校にあがった

ある日。

 

母は彼には、

『図鑑セット』を贈っていました。

 

星の図鑑、植物の図鑑、

昆虫の図鑑などなど。

 

たくさんの図鑑を。

 

そして父からは、

顕微鏡を贈られていました。

 

 

それを見て私は。

 

「ずるーーーい凝視

 

・・・と思っていましたニコニコ

 

 

名作文学50冊よりも、

図鑑&顕微鏡のほうが。

 

私にははるかに、

魅力的に見えたのです。

 

 

それからは私も、

 

弟と一緒に顕微鏡を

覗いて遊んだり。

 

彼の図鑑をいつも

見せてもらっていました。

 

 

********

 

 

その図鑑セットの中には、

 

『古代の遺跡・文明』

 

・・・に関する図鑑もあり。

 

そこにも、

あのツタンカーメンや

ピラミッドや神殿の写真が

たくさん載っていたので、

 

やはり私は。

 

その図鑑に夢中になりましたニコニコ

 

 

あの図録同様、

その図鑑もまた。

 

毎日のように眺めるように

なっていました。

 

 

古代エジプトへの熱は

もちろんだったのですが。

 

子供の私が他にとても

心惹かれたのは、

 

アンデスでした。

 

インカ帝国とか、

マチュピチュ遺跡とか、

チチカカ湖とか。

 

 

子供の頃大好きだったアニメの

舞台がアンデスで。

 

そのせいもあったのだろうと

思いますが。

 

アンデスにも、

エジプトと同じように

とても胸が躍っていました。

 

 

更にあの頃は、

サイモン&ガーファンクルの

影響などもあり。

 

日本でも

フォルクローレブームのような

ものが起こっていたようで。

 

我が家でも父がよく、

そういう音楽を聴いていました。

 

『コンドルは飛んでいく』

 

・・・とか。

 

 

私もそういう音楽が

大好きで。

 

聴きながらいつも、

妄想に浸っていましたニコニコ

 

 

特に、

『花祭り』が好きでしたにっこり

 

 

 

 

 

 

子供の頃のこういうことが。

 

あの学生時代の

論文のテーマに、

 

『エジプト神話』を選んだことにも、

繋がっていったのだろうと

思いますおやすみ

 

 

*******

 

 

エジプトやインカの他に

もうひとつ。

 

とても気になっていた

場所がありました。

 

 

それは。

 

イタリアのポンペイです。

 

 

子供の頃。

 

父や母、

そして伯母たちから、

 

ポンペイの話を何度か

聞かされたことがありました。

 

 

昔。

 

『ポンペイ最後の日』

 

・・・という映画が

あったのだそうで。

 

 

「火山が爆発してね。

それで町が滅んじゃったんだよ」

 

・・・と。

 

そんな話をよく

聞かされました。

 

 

そういう話は。

 

大人たちは何の気なしに

話していたのだろうと

思いますが。

 

子供の私には少し、

刺激が強すぎました。

 

 

子供の心は純粋なので。

 

感受性も豊かだし、

想像力もたくましく。

 

そういう話を聞いた私は。

 

すっかりその話に

同化してしまい。

 

その時に感じた怖さとか。

 

滅んだ町の人たちに

感じる「可哀そう」という

気持ちというものが、

 

もう、

尋常ではないくらい

リアルに実感できてしまって。

 

つまり、

想像できてしまって。

 

 

なのでポンペイのことは。

 

ずっと忘れられなくなりました。

 

 

弟の図鑑でポンペイの遺跡や、

そこで亡くなった人達の

石膏像の写真を見た時は。

 

その衝撃は、

ものすごくて。

 

思わず。

 

泣いてしまったのを

今でも覚えていますおやすみ

 

 

********

 

 

そんな感じで私は、

 

古代遺跡とか古代文明には、

小さな頃からとても

興味がありました。

 

ほんの一瞬ですが。

 

考古学者になりたい。

 

・・・と思ったことも

あったくらいですニコニコ

 

 

そういった興味は大人になっても

消えてしまうことはなく。

 

結婚する前までは。

 

古代文明系の展覧会があれば、

欠かさずに足を運んでいました。

 

 

ですので、インターネットで

たくさんのことを調べられることに

味をしめた頃。

 

急にふと、

思い立ったのです。

 

「そうだ。

古代文明とか遺跡のことも

いろいろ見てみよう」

 

・・・と。

 

 

エジプトやインカ、

そしてポンペイなど。

 

昔から興味のあったものを、

ひとしきり眺め終わると。

 

また、

ふと思いつきました。

 

 

今、自分の興味あるものを

全部並べて検索してみたら、

 

どんなものが

出てくるだろう?

 

・・・と。

 

 

アカシック・レコード、

ケルト、古代文明、古代遺跡、

 

そして

 

「すべてはひとつ」

 

・・・など。

 

 

そうやって思いつくままに

キーワードを次々に入れて、

 

もう思いつかないかな、

と思ったところで、

 

エンター・キーを

押してみました。

 

 

すると、

 

とんでもないニュースが、

目に飛び込んできたのです。

 

 

 

つづく

 

 

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