『ハリエニシダの妖精』

シシリー・メアリー・バーカー

 

 

 

***2019年8月28日の日記***

 

 

記憶を辿る作業をするために、

 

昔のブログを

読み返してみても。

 

今の私が確認したい部分が

かなり端折られていたりして、

 

肝心な部分が

よく分からなかったりします。

 

 

「あれ?そうだったっけ?」

 

・・・と思う部分も

いくつかあったりするので、

 

記憶が相当、

変わってきているのを

実感します。

 

 

けれども。

 

当時の記憶と、

今の記憶。

 

そのどちらが

正しいのかすらも。

 

もう、分からないのです。

 

 

その出来事を経験したその時に

より近い昔の記憶ほうが、

 

一見、正しい感じが

しますが。

 

 

あの頃の私と、

今の私では、

 

重要視するポイントが、

少し違ってきていたりも

するので。

 

その時に重視している

ポイントを中心に、

 

その瞬間、その記憶を

創り上げているのだとしたら。

 

あの頃の記憶のほうが、

必ずしも正しいとは

限りません。

 

 

記憶とは本当に、

そのくらい曖昧なもので。

 

 

だからよく人は、

 

「言った、言わない」で、

もめたりしますが。

 

そういうのって、

すごく馬鹿らしいことですねにやり

 

 

両者、どちらの記憶も。

 

幻のようなもの

なのですから。

 

 

今、私が書いていることも、

 

今の私の中にある記憶に、

出来るだけ忠実に

書いているつもりですが。

 

 

それでも。

 

その記憶がどこまで、

事実としっかり一致しているのか

ということは。

 

自分でも分かりません赤ちゃんぴえん

 

 

ただ。

 

記憶が多少変わっても。

 

時系列が、

多少前後したとしても。

 

私の中で、

 

決して変わることなく、

絶対に揺らぐことのない

 

「事実」

 

・・・というものがあり。

 

 

それが、

 

「すべてである私」

 

・・・だったりします。

 

 

********

 

 

『コンタクト』の

映画を観たあとは、

 

私の中で、

一気に自信が湧いてきて。

 

 

インターネットを使って、

あの体験に関する何かの

手掛かりを探せないか。と。

 

探せば絶対に、

何かあるはずだ。と。

 

そんなことを

考えはじめていました。

 

 

ちょうど、

そんな頃だったと思います。

 

 

今度は夫は。

 

『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』

 

・・・という映画を

借りてきました。

 

 

そしてこの映画の、

このシーンを観た瞬間。

 

心臓が、

ドキドキになりました。

 

 

 

 

 

 

何にドキドキ

したのかと言うと。

 

この、

ヴァイオリンの響きにです。

 

 

聴きなれた、

クラシックのヴァイオリンの

響きではない。

 

何、これ。

すごい好き目がハート

 

・・・と。

 

そう思いました。

 

 

でもその時は。

 

ただそれだけで

終わりました。

 

 

*******

 

 

鬱っぽい状態のときは、

金縛りによくあいました。

 

そしていつも以上に、

幽霊おばけくんのようなものを

見たりしました。

 

 

そうやって、

 

「この世のものではないもの」

 

・・・に対して意識をフォーカス

しがちな状況であったせいか、

 

その頃の私の周りには、

妖精がたくさん、

現れるようになりました。

 

 

・・・とは言っても、

本物の妖精が出てきたわけでは

ありませんニコニコ

 

 

なぜか偶然。

 

妖精に関連したものに出会う。

 

・・・ということが、

次々と続いていったのです。

 

もうこれでもかってほど、

妖精、妖精、妖精おすましペガサス

 

・・・でした。

 

 

そんな日々が、

しばらく続き。

 

さすがに、

これはどういうこと?

 

・・・と気になり始めたので、

 

ネットで妖精について、

調べはじめました。

 

 

そうしているうちに次は、

妖精からケルト神話に

ぶつかりました。

 

 

学生時代、

あれだけ神話に興味を

もったにもかかわらず。

 

ケルト神話や北欧神話に

関しては。

 

当時の私は全くの

手つかずで。

 

その存在すら、

ほとんど知らなかった

くらいでした。

 

 

けれどもあの時を機に、

 

ケルト神話とか、

アーサー王伝説とか。

 

あとは、

ドルイドのこととか。

 

そういう世界を

知り始めたら。

 

もう。

 

面白くて、面白くてニコニコ

 

 

気づけば

ケルト世界の魅力に、

 

どんどんハマって

いきました。

 

 

そういった流れで、

ケルト音楽に出会った時。

 

あの時あの映画で聴いた、

あのヴァイオリンの響きを

その中で見つけたような

感じがして。

 

またすごく、

ドキドキしました。

 

 

実はそれよりももっと

ずっとずっとあとになってから。

 

あの映画のヴァイオリンの響きは、

「ロマ」のヴァイオリンだったことに

気づいたのですが。

 

あの時の私は。

 

あの響きは、

ケルトのフィドルの

響きだったんだと。

 

そう思い込んで

しまっていました。

 

 

なので更にまた、

 

ケルトの世界に

どっぷりと浸る生活に

なっていきました。

 

 

*******

 

 

「フィドル」というのは。

 

結局は、

ヴァイオリンのことなのですが。

 

それは主に、

ケルトの音楽で奏でられる

ヴァイオリンのことで、

 

では、

ヴァイオリンと

フィドルの違いは?

 

・・・と聞いてみても、

 

現地のアイルランド人でも、

よく解らないのだそうですほっこり

 

 

「ヴァイオリンは歌う、

しかし、フィドルは踊る」

 

・・・とか。

 

「フィドルにビールをこぼしても、

誰も泣くものはいない」

 

・・・とか。

 

そんな風に

言われているのだそうですニコニコ

 

 

ロマのヴァイオリンの響きを、

ケルトのフィドルの響きだと

勘違いしたことで。

 

ケルト音楽にどんどん

のめりこむことになり。

 

結果、

ケルト三昧の日々になった。

 

・・・ということは。

 

今となってみれば、

とても面白い流れでしたおやすみ

 

 

そんなことをしているうちに、

自分が鬱っぽかったことを、

 

私はすっかり

忘れていました。

 

ケルトのことに

意識をとられているうちに、

 

うつの症状は、

回復していったのでした。

 

 

*******

 

 

ケルトの世界に

すっかり魅せられて。

 

あの頃はよく、

ケルト地方の景色なんかも、

ネットで眺めたりして

いたのですが。

 

 

ある日。

 

そういう景色を、

うっとりと眺めていると、

 

そこでまた、

ドキッとなるものと

出会いました。

 

 

今はもう、

はっきりとした場所は

覚えていないのですが。

 

それは、

ケルト地方のどこかの風景で。

 

 

そこには白くて高い、

絶壁の崖があり。

 

その崖の下は、

紺碧の海。

 

そしてその崖の上には、

黄緑色の草原が広がり、

 

草原の中、崖の近くに

塔のようなものが

建っている。

 

そんな場所でした。

 

 

この景色を見た瞬間。

 

私の中の、

ある記憶が蘇りました。

 

 

もう、何年も前に見た

あるヴィジョン。

 

その時は

妄想だと片づけて、

 

長い間ずっと、

すっかり忘れ去っていたもの。

 

 

そんなヴィジョンの中で

観た景色に。

 

それは、

そっくりだったのです。

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

*******

 

 

前の日記

 

 

 

次の日記