神奈川県川崎市高津区で漢方相談を行っているパンダ薬剤師です。



ここ数日暖かかったと思いきやまたすぐに冬に舞い戻ってしまいました。

来月のセミナー、先日のブログでも「花粉症」の話題が上がっていますが、ついに私のもっとも辛いシーズンが到来しようとしています。


今年も「衛益顆粒」を服用してなんとか乗り切りたいです。




しかし、その前に気になっている事が。

今年に入ってからインフルエンザもまだまだ多いですが、胃腸炎の患者様が急増しています。

老若男女、嘔吐下痢症で苦しんでいます。


いつもは10月~12月に多くなる印象ですが、インフルエンザが早く流行したため少し遅く感じます。

冬の胃腸炎はウイルスが原因であることが多いです。

引き続き「うがい、手洗い、板藍茶」で予防お願いします。


ではなってしまった場合どうしたらいいでしょうか?


1.水分補給

もっとも心配なことは脱水です。

かなり嘔吐が激しい場合は点滴が必要ですが、水分、電解質を摂る必要があります。

この時お腹が冷えている場良いが多いため冷やした飲み物よりは常温から温かい物を摂る方がいいです。


2食事は控える

嘔吐が続いているときは、身体の邪気を外に出している反応です。

そんな時に食事をしても出そうとして余計に吐き気がひどくなります。

食事を控え、胃腸を休ませてあげる時間も必要です、病院によっては半日から1日食事をしないように指導することも多いです。

しかし、その後嘔吐が収まり、下痢になった場合、脱水の心配と体力回復を考え食欲があれば少しずつ、消化のいいもの(甘いもの、油もの、消化の悪いものは避ける)を摂るようにします。

この時まだ邪気を出している最中の為下痢止めは使用しないでください。


おススメはお粥です。梅干しを入れると適度な水分、消化のいい炭水化物、塩分と必要なものが全て入っています。

さらに薬膳的にはお米はパンや麺類と違い、脾の余計な水分を取ってくれる役割と補気を行ってくれる為最適です。


3しっかりとした休養

胃腸炎は邪気が一気に裏に(消化管)入ってきた状態です。

その邪気を身体から追い出し、正気を回復するためにはしっかりとした休養が大切です。

脾を痛めてしまっている為食事の消化、吸収が回復するのも時間がかかります。その為エネルギーを作り出せず症状が治まってもなかなか体力が回復しなかったり、体調が戻らないことが多いと思います。

消化のいい食事、水分だけでなく休養も大切な治療です。


以上が生活の中で出来る事です。


蒲谷漢方研究所では、胃腸炎では早く去邪し、回復を早める為


「勝湿顆粒」を勧めています。




胃腸を温め機能回復を図りながら、悪いものを出していく処方になっています。

ウイルス、細菌性の場合は

「五行草」




「板藍茶」





これらを合わせることをおススメしています。


感染症が多い季節です、体力が低下していては花粉症など季節の変わり目に対応できなくなってしまいます。しっかりとした体つくりをしていきましょう。