神奈川県川崎市高津区溝の口で漢方相談を行っているパンダ薬剤師です。

新年は何かとバタバタするものです。

冷え症ブログすっかり書くのが遅くなってしまいました。

しかし、今年はまだまだ寒いですね。皆さんしっかり暖め、体調を崩さないようにしてください。


前回の続きです。

冷えの原因を中医学的に考えてみました。


原因の一つ目は陽気不足です。これは現代医学で言えば基礎代謝、エネルギー不足といったところです。漢方では「気」に身体を温める作用があります。元々体が弱い方や、病気をして体が弱っている方、消耗が激しいお仕事の方などは気が不足してしまう為、外からの寒さにも弱く、さらに作り出せる熱量が少ないため寒さを感じてしまいます。

中医学では身体の根本のエネルギーを作っている「腎」そして、生きていく上で必要なエネルギーを作り出す「脾」を強くしていく事を考えていきます。

二つ目は陽気鬱阻です。これは陽気が隅々まで行き届いてないということです。漢方では気がスムーズに流れないと「血」も流れないと考えます。その為気の流れが悪くなると手足の末端の血流が悪くなるのです。これはストレス、情緒失調などによって自律神経が乱れている方に多く見られる症状です。現代では、ストレスを感じるとアドレナリンが出る為末梢の血管が収縮することが分かっています。昔の人がそれを医学に応用していたことは大変興味深いですね。

気の巡りを担っているのは「肝」です。ここはストレス、環境の変化にすごく敏感な部分でもあります。また、「血」が集まる場所と漢方では考えます。

このようなタイプの方にはスムーズに気、血が流れるように「肝」をリラックスさせてあげます。


三つ目は血虚受寒です。血虚(貧血だけではありません、養分不足も含む)体質の方、慢性疾患や消耗性疾患、頭脳労働の方などは血虚になりやすいと考えられています。身体を温める効果がある血液の不足は身体が冷えるだけでなく、顔色も白く、唇も青くなり寒さを感じやすくなります。また、身体が冷えると気血の流れも悪くなります。気血の流れが阻害されていることを「血瘀」と言います。これが出来てしまうとさらに冷えが加速してしまうのです。

このタイプの方は「血」を増やしていく、流していくということを中心にケアしていきます。


簡単な説明になってしまいましたが、冷え症の原因も人それぞれです。

気になる方は是非ご相談ください。


田園都市線溝の口駅徒歩5分

蒲谷漢方研究所

http://www.kabaya-pharmacy.co.jp/kanpo/index.html