神奈川県川崎市高津区にあります溝の口で漢方相談を行っているパンダ薬剤師です。


ついに師走に突入しました。


皆様どのようにお過ごしでしょうか?


年末に向けお仕事、忘年会、クリスマス、お正月の準備など大変忙しくしているのではないでしょうか。


私に至っては例年のことながら何となくそわそわし、店内をバタバタと走り回っております。



さて、恒例になっている漢方セミナーも今年は12月を残すのみになりました。

いつも大勢の方にご参加いただき大変感謝すると同時に少しでも生活のお役にたてればと身の引き締まる思いをしています。

ご参加いただける方は是非楽しみにしていてください。


最近の薬局といえば、冬の感染症に悩まされる方が多くなっています。

インフルエンザ、RSウイルス、ロタウイルス、ノロウイルスや溶連菌(A群溶血性レンサ球菌)、クループ、などなど様々な方がいらっしゃいます。


今から数千年前地球は今よりもっと寒く、暖房などない時代です。

その時代に書かれた「傷寒雑病論」のうち、「傷寒論」は主に感染症に対する対応の仕方が多く書かれています。昔から冬の感染症は大変であり、命を落としかねなかったということですね。

その為に早め早めに症状を判断し、初期の段階から漢方薬を利用していく、さらにならないように予防をしていく重要性も書かれていますね。


基本的には身体を暖め、自分の免疫力を最大限出せるように補助していくという事が重要になってきます。

これは西洋薬にも通じていて、抗生物質で対応できる菌はいいのですが、風邪は一般的にウイルス感染が多いです、その為対処的な薬で身体を楽にしてあげ、自分の免疫力を最大限生かせるような状態にしています。これは昔からの治療方法と共通していることも多いですね。


ただ、忙しい年末、風邪でぐったりしている暇はありません。

一番は予防していく事ではないでしょうか?


大切なことは体を冷やさないことです。

中医学(漢方)では脾(胃腸系)がエネルギーを作る源と考えています。つまり免疫力、体力につながるところです。

その機能を低下させないように出来るだけ温かいものを摂るようにしましょう。

私は、忘年会シーズン、ビールや氷のたくさん入ったサワーを出来るだけ避けお湯割り、熱燗など温かいお酒を飲むようにしています。

ただ、飲み過ぎてはいけませんが・・・


さらに乾燥が強い関東地方では呼吸器の乾燥を防ぐことも重要です。

うがい、手洗いもそうですが、中医学(漢方)では肺(口、喉を含める呼吸器系)を潤す漢方薬をを利用します。


今年もラストスパートが始まりました。

年明け早々インフルエンザでダウンということにならないよう、身体のケアも並行して行ってください。



蒲谷漢方研究所

http://www.kabaya-pharmacy.co.jp/kanpo/index.html


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