「補腎」という言葉をご存じですか?文字の通り、「腎」を補うという意味ですが、では「腎」とは何でしょう?
「腎」は、中医学の基本的思想の1つである五行説の木火土金水のうちの「水」に属する臓器です。
現代医学の腎臓の働きの1つとして老廃物を排泄することが挙げられますが、中医学の「腎」も、水分代謝をコントロールする働きがあります。また、成長・発育・生殖をコントロールする臓器でもあります。
これらの働きから、「腎」の衰えは、むくみや尿量の変化、老化、不妊、足腰のだるさなどと関連があると考えられています。
これから始まる冬は、「腎」の季節です。「腎」の位置する腰部を冷やさないようにし、早寝の規則正しい生活を心がけましょう。
補腎の食材として、黒ゴマ、黒豆、黒きくらげ、海藻類などの黒い食材やくるみ、松の実、クコの実、えび、羊肉などを摂るとよいでしょう。
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