月経前症候群という言葉をご存じでしょうか。
英語のPremenstrual symdromeから略してPMSとも呼ばれます。
月経前3~10日間の黄体期に起こる精神的または身体的症状で、月経が来るとともに症状が軽くなったり、なくなるのが特徴です。
月経前の黄体期は黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が多くなり、それが症状を引き起こす原因であると考えられています。
具体的な症状として、イライラ、抑うつ、不安などの精神的症状や乳房の張りや痛み、腹部の膨満感や痛み、頭痛、手足のむくみなどが挙げられ、症状が軽いものも含めれば、女性の約80%が経験しているそうです。
日常生活では、
・カフェインを控える
・禁煙
・定期的な運動
・規則正しい食事
・十分な睡眠
・ストレス軽減
が勧められています。(今日の治療指針2013より)
イライラ、抑うつ、膨満感、乳房の張りなどのPMSに多くみられる症状は、中医学では気のめぐりが悪いことによる「気滞」が原因として挙げられます。
症状の改善には、気のめぐりを調節する「肝」の働きを助ける漢方薬を使います。「肝」には西洋医学の肝臓としての働きのほか、気の流れがスムーズになるよう調節する働きがあります。
気が滞る理由として、流れるのに十分な「気」がないことも原因の一つとして考えられます。その場合には気を補うことも大切です。上でも挙げましたが、気を補うには規則正しい食事、十分な睡眠が大切です。
そのほか、ミントや柑橘系などお好きな香りを楽しむことも「気」の巡りをよくするのに効果的です。
蒲谷漢方研究所 田園都市線溝の口駅徒歩5分
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