仲間の結婚式 | FiNC社長・溝口勇児のベンチャー経営日記

FiNC社長・溝口勇児のベンチャー経営日記

株式会社FiNC(フィンク)の溝口勇児のブログです。日々のできごと、感じたこと、戯れごとを綴っていきます。

先日の日曜日に社員の結婚式に行ってきました。

その社員は私にとって、社内で一番付き合いが長くて、一番腹わって話しができる大切な存在です。

その彼は私が前職から唯一連れてきた人物でもあるのですが、彼には、前職時代から業務的にも、精神的にも支えられてきました。

5年程前、前職時代のことになりますが、競争環境の激変で窮地に経たされた会社の再生の舵取りをしなければならない立場に着任した時のことです。その時の社内の状況というのは悲惨を極めていました。具体的なところは割愛しますが、大きな痛みを伴う改革を断行しなければいけない環境であったことは間違いありません。

その当時、私がぶつかった課題というのは、改革が必要な現場ではまず間違いなく発生すると言ってもいい「周囲との軋轢、確執」、「抵抗勢力との戦い」です。当時を振り返ると、半ば強引な私の舵取りの仕方にもだいぶ問題があったな…と反省も浮かびますが、彼はそうした中でいつも私をサポートしてくれていました。

それから4年後、今の会社を創業するにあたり、以前の職場から社員を一人だけ連れていける許可を前職のオーナーからいただきましたが、その時には一切の迷いなく、彼についてきてもらいたいと思ったわけです。

その時の理由は、彼と一緒だったら成功できるだろうなとか、彼に頑張ってもらって成功させてもらおう、というよりも、彼とだったら辛い境遇に立たされても頑張れるだろう、たとえうまくいかなかったとしても後悔しないだろう、と思えたからです。


正直、今回の式までは、社員を雇うということに対して、周りの経営者が言うような責任なんてさして感じていませんでした。むしろ「強引に意味を持たせすぎでしょ」と思っていたくらいです。ですが、年齢的に自分の大先輩にあたる、二人のご両親に「息子と娘をよろしくお願いします」と言われた時に、ものすごく重圧を感じました。

まだまだ彼は若く、潰しがきくので、「万が一会社に何かあった場合、彼らを路頭に迷わせるかもしれない」といった重圧ではなく、「リーダーと部下の距離は一定である」というドラッカーの言葉を前提とするなら、私が今のレベル程度だったら、彼らの人生を真に豊かなものにはできない、といった重圧です。

彼はほんとに正義感が強く、また真面目で努力家です。ハッキリ言って不器用な男ですが、熱く、誠実で、何事にも一生懸命に取り組めるステキなやつです。

私は彼のように不器用だけど努力を継続できる人間が、最後には成功するのだということを、我々の会社や事業を通じて世の中に証明したい、そう強く思っています。



本当に素晴らしい時間でした。



末永くお幸せに。




FiNC社長・溝口勇児のベンチャー経営日記


FiNC社長・溝口勇児のベンチャー経営日記


FiNC社長・溝口勇児のベンチャー経営日記