もうまもなく今年も終わります。ほんと光陰矢の如し、って感じです。
この早さを思うと日々を無為に送るべきではないなぁ、とほんとに強く考えさせられますね…
そしてFiNCを創業してから8ヶ月が経過しました。この8ヶ月間は28年間で最も多くを学んだ、成長した期間だと断言できます。
数多くの学びの中でも特段大きかったのが、とりわけビジョン・ミッション・バリューの大切さです。「識者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と言いますが、私は確実に後者であり、多くの過ちの中でこれらの大切さを学びました。数多の著書や識者、また私がお世話になっている方から再三再四、それはもう繰り返し繰り返し言われ続けてきたことですが、今になってようやく気づくことができた気がしています。
「人は誰一人として同じではない」
それもそのはず、育ってきた環境、出会ってきた人、経験してきた事柄等々、皆異なるわけですから、考え方が多様なのは当たり前です。
私自身も前職から数えて今日まで、社内外をはじめ、多くの人とぶつかってきました。その多くの人と全てを分かり合えた、考えを互いに同意できたかと言われれば全くそうではありません。相手が相応の経験を積んでいたり、あるいは頑固であればあるほど、また合理的思考を持ち合わせていなければいないほど、組織が目指すものとは別の、ある視点でみた道徳や正論を吐かれて終いです。
ですが、会社であれば、ましてや社員少数のベンチャー企業であれば、そう簡単に終いにはできません。
なぜなら、割れ窓理論が示すように、そうした価値観の相違をお互いで消化することなく放置しておくと、それが修復しようのない傷に変わってしまうからです。
こうした時にこそミッション・ビジョン・バリューといった絶対的な判断基準が必要になります。「採用が何より重要」とはよく聞きますが、私の解釈だと、企業が掲げるこれら3つを、腹に落とすことができる人材か否かを見極めることがポイントであり、重要なのでしょう。
文化や歴史、仕事に対する考え方の大枠の方向性が異なれば、摩擦や軋轢が生じるのは当然ですし、一つになどなれるわけがありません。このあたりこそ、私が全く今日まで理解できていなかった点です。「なぜ理念が必要なのか」、今ならきちんと自分の言葉で話せます。
人の考えは多様であることを理解しながらも、組織においてリーダーという立場にいる人は、人にあれこれ言われようが、周りから批難されようが、時に仲間が離れていこうが、「自分たちの理念や指針、目的に従う」と腹を括ることが大切です。私は講演の機会をいただいた際に、最後は生意気にも、腹を括ること、覚悟の重要性を説いていましたが、最近は自分自身がそれらを欠いていたように思います。年明けからは新たに4名仲間が加わりますが、彼等彼女等とは同じ目標を、同じ熱で共有できる真の仲間になりたいですね。
2013年は個人と会社の成長に驕ります。成長して、自分や会社が描くゴールに僅かでも近づきたいと思っています。そのためには泥水をすすることも、地べたを這うようなことも、プライドを捨てることも厭わない覚悟でいます。
この一年を振り返ると、本当にいろんな人のお世話になったなぁと。。。また本当に多くの方から多大なご支援をいただきました。「独立したら離れる人もいるよ・・」的なことも多くの方に言われましたが、一度もそんなことは感じなかったですね。いずれにしても、まだまだ私は本当に未熟すぎるので、どうか2013年も変わらぬご指導、並びにご支援を宜しくお願い致します。