まだまだ続いていた天下りとそれらによる官僚コントロール | ブレない指針| みぞぐち晃一|完全無所属 前都議会議員選候補(大田区)

ブレない指針| みぞぐち晃一|完全無所属 前都議会議員選候補(大田区)

情報公開おおた代表「みぞぐち晃一」(前東京都議会議員大田区選挙区(無所属)候補者)のブログ。

こんばんは、みぞぐち晃一|情報公開おおた代表|オリーブの木 前参議院議員候補(東京選挙区) です。

 


 相変わらず、官僚の天下り勢力の力を見せつけられた情報漏洩事件でしたね。

 

 総務省の鈴木茂樹事務次官(更迭)から、日本郵便の鈴木康雄・上級副社長へ、かんぽ生命問題で行政サイドの動向情報がダダ漏れされていた事件。

 何のことはない、両名とも職場が同じだった旧郵政省(現総務省)キャリア採用組の先輩後輩。

 同じ鈴木同士という事もあろうし、同じく次官まで務めた鈴木康雄先輩が天下った日本郵便に《頼まれて便宜を図った》だけに過ぎないのだろうけれど、監視する側の総務省が監視される側の日本郵便の幹部に頭が上がらないというのは、笑えない話しだ。

 何のことはない、その鈴木茂樹事務次官にしたって、日本郵便の上級副社長に天下っている鈴木康雄先輩に便宜を図っていた方が、自らも数年後に訪れる退官後の天下り先として《認識してもらっていた》方が都合が良いに決まっているのだ。

 つまり、天下りありきで事が運んでいるのだから、安倍政権になっても官僚の天下りなど、どこも実質的な禁止になっていないし、なっていないからこそ、こう言う事件が起きたという現実に過ぎないのだ。

 それらが表になって、自民党の高市総務大臣が「私の居た、総務省幹部数人だけの席での話」がタダ漏れだったことに、怒り新東名分けだ。

 しかも、自民党政権優先で事が為されたならば、大臣もそこまで怒るまいが、国民・政治家・自民党などより遙かに【身内の利益優先度】が高いことを示したわけだから、自分たち優先の政治家を差し置いてのことに、あきれ返ってしまっている次第。

 記者会見での高市総務大臣のため息は、まさに【自分たち政治家よりタチの悪いのは、官僚機構とそれを守ろうとする既得権】だったということだろう。

 悪党を出し抜く悪党に、悪党がため息といったイメージだろうか。
 

 過去、行財政改革!を訴えつつも、官僚機構におんぶにだっこの政権運営のために、膿が出せていなかったからこそ、人事権を官邸が握り、官僚機構のコントロールを政権が始めることによって、こういった事を止めるはずではなかったのか。

 それか出来ていないというのは、人事権だけを握った所で、天下りすらキチンと実質的に禁止出来ない政治家達の足下は、官僚の皆さんにはとっくに見透かされていたのだよ、という事だったのではなかろうか。

 己を律することの出来ない政権に、官僚を律することなど出来はしないのだ。
 清濁併せのむという綺麗事は、常に濁っていくという進化しかないのだ。

 これを有権者である国民が、共通の認識として持たない限り、こんなことはずっと無くならないだろう。
 官僚の中には、正しい事を使命として持ちながら、濁った人事で飛ばされた人も多かったろう。

 そんな正しく立派な官僚が次官に上がる様な人事が行われる政治をさせなくてはならないが、正直者がバカを見る社会を続けるか、否かは、毎度毎度に行われる選挙によってでしか、正せないという事なのではないだろうか.......ねぇ、国民の皆さん。


《了》