試験直前1か月の意識の持ち方について
本試験まであと178日。
いつのまにか「半年」を切りました。
そして「あと140日の過ごし方」が実施される6月24日まではあと38日。
こちらは「40日」を切っています。
先日「あと140日の過ごし方」の第1弾告知動画を撮りました。
<業務連絡>
スタッフS原君、まだ編集終らないかな?待ってんだけど。
6月24日までが「第1次締切り」と言ってきましたが、すべては試験直前の「あと1か月」でどれだけあがけるか?のための準備の一環だと考えてください。
ところがせっかく準備してきたのに、試験まで「あと1か月」くらいの超直前期になると、急にトーンダウンしていってしまう人が必ずいます。
これは行政書士試験に限らず、司法書士試験や司法試験などの最難関試験でも同じです。
つまりどんな試験でも起こりうる現象といって差し支えないかと思います。
行政書士試験の受験生にとっては、9月頃の自分がどうあるべきかを知るために、今の時点で超直前期の心理状態を把握しておきましょう。
実際に超直前期に入ってきた司法書士試験の受験生は、軌道修正のヒントになれば幸いです。
■ 他人のトーンダウンには辛口なのに
超直前期ですから、本来はかなりしっかり勉強しなければいけないことはいうまでもありません。
勉強を始めたばかりの人にこの話をすると、全員口をそろえて「その時期に勉強してなかったらだめですよね」と言うんですね。
トラブルは自分の身にふりかかってこないかぎりは他人事です。
だから、他人がトーンダウンしている状況については、やはり辛口になるようです。
でもそれがいざ自分の身にふりかかってくると、それまであんなに活発に働いていたはずの想像力は全く働かなくなり、ただただ嘆き悲しむ。
人間なんてそんなものです。
■ トーンダウンしやすい人の特徴は?
超直前期にトーンダウンしやすい人の特徴は次の3つに集約できます。
① 周りと自分を比べてしまう
② 物事の評価をマイナスから入ってしまう
③ 完璧な準備をすることにこだわりすぎてしまう
では、それぞれの特徴とその処方箋を紹介していきましょう。
■ 周りと自分を比べてしまう人の傾向とその処方箋
周りの人のふとした会話から、「この人は自分より勉強している」と勝手に思い込み、「それに引き換え自分は・・・」とトーンダウンしてしまう。
周りの人の持っているテキストや問題集をみて、「あんなにボロボロになるまで使い込んでいるなんて相当勉強しているんだな」と勝手に思い込み、「それに引き換え自分は・・・・」とトーンダウンしてしまう。
このように周りと自分を比べてしまうことで、どんどんトーンダウンしていく。
ひとつ考えてほしいのは、周りの人に対する評価は、たいていあなたの勝手な思い込みであるということです。
試験勉強における最大の敵は「周りの人」ではなく、「自分」なのです。
周りの人と比べたところで、何一つ得られるものはありません。
もしどうしてもなにかと比べたいのであれば、「過去の自分」と比べましょう。
■ 物事の評価をマイナスから入ってしまう人の特徴とその処方箋
超直前期はどうしても自分のできていないところに目が行きがち。
でも、超直前期にマイナス評価を自分に対してしてしまっては、トーンダウンするのは当然です。
当ブログでもよく書いているのですが、すべての出来事を自分にとってプラスにとらえることが大切であるということを忘れないでください。
厳しい言い方をすると、マイナス評価をすることで、「だからできなくても仕方ない」という逃げ道を自分に作っているともいえます。
すべての出来事をプラスにとらえ、「だから合格しないわけがない」と考えること。
これはとても重要です。
■ 完璧な準備をすることにこだわりすぎてしまう人の特徴とその処方箋
試験対策ですから、完璧な準備をしたいと思うのは当然です。
ところが「あれもこれも」とやるべきことを全部やろうとしてしまうと、結局すべてが中途半端になる危険性が高い。
そのことに自分でも気が付いてしまい、一気にトーンダウンする。
このパターンにハマりやすいのは、まじめで几帳面な人なのかもしれませんね。
でもね、残された時間とやらなければならないことの総量を冷静に把握することを忘れてはいけません。
総量を把握することは、「必ずやるべきこと」と「できればやるべきこと」を仕分けていくことでもあります。
いまのあなたが「必ずやるべきこと」を確実に実行していくことで、「あなたにとって最高の準備」をしていく。
これこそが超直前期にあなたがこころがけることなのです。
昨日も書きましたが、7月に発売予定の「見るだけ過去問憲法」。
自分で言うのもなんですが、かなり充実した内容になっています。今回は択一式だけでなく、多肢選択式も収掲載しました。また重要判例の説明はかなり詳しく入れてあります。そして解答テクニックについても詳しく触れています。
ひと言でいうと、「読み応えがある」1冊です。
書店に並んだら、ぜひ手に取ってみてくださいね。