縛れないもの | 人間だもの、に甘えてる

縛れないもの

むか~し読んだ漫画。

誰の作品か、なんて漫画かも覚えてないのだけど、内容の一部が忘れられなくて、ずっと私の中にあります。


少年がお侍だか忍者だかになりたくて、高名なお爺さんに弟子入り志願します。

そこで老人が、少年に指令を出して、達成出来たら弟子にしてやる、みたいなお話だったと思うけど、詳細はあやふやです。


いろんな物を探して持って来い、という指令。

丸い物、とか、長いもの、とか…

少年が知恵を絞って、正解を出そうと頑張ります。

順調にこなしていたのだけど、ある時、縛れないもの、というお題。

あれでもない、これでもない、

何だろう…考えても考えても分からない。

で、結局その答えは…

  人の心  でした。


子供心に、ズキンと響いたんです。

人の心は縛れない。

今でも時々、思います。


人を好きになったり、嫌いになったり…

それはいいとか悪いとかは、無い。

理屈で割り切れない。

自分自身ですらコントロールできないもの。


好きだった人との別れ。

向こうが去って行くこともあれば、自分が離れることもあると思います。

どちらにせよ、離れた心は戻らないと思う。


ブログで、最期は話し合ってはっきりさせたい…って人も居るみたいだけど、もう答えは出てるじゃん?って思ってしまう。

私は、追いかけたり、追いかけられたりしたくないなぁ。

曖昧に、まぁ楽しかったよね…でいいと思う。

だって、人の心は縛れないんだから。

苦しさ、悲しさ、申し訳無さ、とかは、1人で消化するしかないよね。