おはようございます。

シーガルカイロプラクティックの水越です。

 

"ウェブスター逆子矯正テクニック"

 

カイロプラクティックでは逆子を戻すウェブスター逆子矯正テクニックという施術方法があります。この施術の最大の利点は母子ともに負担が少なく、そして、成功率が高いという事です。逆子の場合医療機関では、殆ほとんどが帝王切開での出産になってしまうので、まずは一度シーガルカイロプラクティックでこの施術を試してみることをおすすめします。本日は逆子を戻す施術方法についてのお話です。

 

 

ウェブスター逆子矯正テクニックとは?

ウェブスター逆子矯正テクニックとはDr. Larry Webster(ラリー・ウェブスター)というカイロプラクターが研究・臨床の末1978年に確立したものです。ハムストリング(大腿後面の筋肉の総称)の筋緊張から仙骨の後方変位を判断し、カイロプラクティック・アジャストメントで仙骨後方変位を取り除きます。その後、後方仙骨の反対側にある子宮円策という子宮を支える靭帯の緊張を手技で取りのぞくと子宮の形が自然な丸い状態へと戻り、胎児が本来あるべき場所に戻ろうとします。つまり、ウェブスター逆子矯正テクニックは子宮環境を整え、胎児が子宮内で自由に動けるようにすることで、胎児自ら頭を子宮口へ向けるさせるためのテクニックなのです。約10分くらいの時間で、痛みもなく安全で優しい手技です。効果が早い場合は、その場で胎児がもぞもぞと動き出すこともよくあります。


骨盤と子宮の関係

骨盤は仙骨、尾骨、そして左右の寛骨で構成されています。これらの骨と骨は靭帯と筋肉で強固に結合されていますが、ある程度の伸び縮みがあります。女性の場合は生理と排卵のタイミング、または妊娠した場合は胎児の成長に比例して骨盤が動きます。生理開始1週間くらい前になると骨盤は緩み始め、生理が始まると徐々に骨盤は締まり始めます。そして、排卵直前に骨盤の締まりはピークに達します。排卵が終わると、徐々に緩み始めます。

 

このように女性の骨盤は子宮の働きと同調して締まったり、緩んだりするのです。骨盤腔(骨盤内の空間)には子宮があり卵巣があり、卵巣はエストロゲンとプロゲストロンという女性ホルモンを分泌し、これらのホルモンが生理と排卵を調整することで女性の体の生理機能、ホルモンバランス、免疫、情緒、性欲など様々な働きをコントロールしています。

 

女性の骨盤の中には子宮があるため、骨盤の緩み締まりが子宮、卵巣の生理機能に影響を与えているのです。ですから、骨盤がゆがんでいると骨盤腔を捻じれさせ、その中にある子宮や卵巣が窮屈になり働きに乱れが生じます。その結果、卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスが乱れ、生理不順、生理痛などの症状へと繋がることがあります。骨盤がゆがんでいると、このように女性の本来備えている自然な生理機能のサイクルを乱してしまうのです。

 

骨盤と筋肉の関係

骨盤の周りにはたくさんの筋肉があります。骨盤の下に位置し、骨盤内の内臓をハンモックのように支持する骨盤底筋群。仙骨と寛骨を繋げる梨状筋やその他外旋筋群は月経時や妊娠中で骨盤が緩むときも骨盤全体の形を維持させます。

これらの筋肉の質が良いと関節を十分に動かす柔軟性と関節の形を維持する支持性があります。筋肉の質が良いと骨盤の緩みと締まりもスムーズに行われます。しかし、運動不足や長年のデスクワークなどで、これらの骨盤周りの筋肉が硬くなっていると骨盤の緩みと締まりがスムーズに行われません。

 

子宮と骨盤を繋げる子宮円索

子宮は子宮円索という靭帯で骨盤とつながっています。子宮円索は子宮の外側から左右に出て、寛骨の内側に付着しています。妊娠中は胎児の成長に合わせ骨盤が緩んで、開いていきます。骨盤がスムーズに開いていくと、骨盤に付着している子宮円索が子宮を牽引し自然な丸みを保つことができます。しかし、骨盤がゆがみ、骨盤周辺の筋群も硬ければ骨盤はうまく開いてくれません。すると、骨盤とつながった子宮円索には偏った緊張が生まれ、子宮の形がゆがんでしまいます。子宮のゆがみがあれば、胎児が大きな頭を下にすることが困難な状況になってしまい逆子になりやすくなります。

 

逆子の原因

・臍帯の位置(前置胎盤)

・子宮筋腫、子宮奇形

・羊水量が多い

・多胎妊娠

・水頭症の胎児

骨盤周辺の筋群の問題※

仙腸関節のゆがみ※

子宮円索の緊張※

※カイロプラクティックの対象となる逆子の原因

 

その他にもママがイライラしていたり、不安を感じていたり、仕事に忙しくしていると交感神経が優位になり、筋緊張が発生し逆子になりやすいといわれます。また、妊娠中このような原因がなくても逆子のままお産を迎える赤ちゃんもいます。

 

ウェブスター逆子矯正テクニックは、これらの原因のうち仙腸関節のゆがみと子宮円索の緊張を対象にします。ちなみにウェブスター逆子矯正テクニックは双子以上の多児妊娠の場合はできません。

 

逆子の種類

・複殿位:膝を曲げお尻と足先が下になっている。

・単臀位:お尻が下になって、両足を上に伸ばしている。

・足位:両足を下に伸ばして立っているような姿勢。

・膝位:ひざまずいたような姿勢。

・トランバース:胎児が横に向いている状態。

・フェイシャルブロウ:逆子ではないが胎児の顔が母体のお腹側を向いている状態。

 

医師の逆子へのアプローチ

・外回転術

医師が母体のお腹に力を加えて赤ちゃんを回転させる方法です。無理な力を加えることによって陣痛を誘発したり、赤ちゃんに臍帯が絡んだり、胎盤が引っ張られ胎盤がはがれるなどの危険性もあるため近年はあまりおこなわれていないようです。

 

・帝王切開

現代医療で逆子の出産はほとんどが帝王切開になります。赤ちゃんが産道を通り、胎盤が剥がれ、うぶ声を聞き、我が子に出会い感動する。これらの出産のプロセスの刺激が脳に入力され脳は出産を認識しオキシトシンというホルモンを分泌させます。オキシトシンは筋肉を収縮させる作用があるので開ききった子宮を収縮させ、同時に骨盤周辺の筋肉を収縮させ骨盤の位置を元に戻し始めます。触診するとわかりますが、帝王切開での出産の方は産後の骨盤の戻りが遅いことが普通です。帝王切開の場合、経膣分娩と比べ胎児が産道を通らない分、脳への刺激入力が少なく脳が出産をはっきり認識できないため、その結果ホルモンバランスが乱れ(オキシトシンの分泌が盛んにならず、また妊娠ホルモンであるプロゲストロンの分泌が多い)骨盤周辺の筋肉が収縮せず、そのため産後の骨盤の戻りが遅いと考えられています。


ウェブスター逆子矯正テクニックの流れ

妊婦専用のクッションを使用し、うつ伏せになってもらいます(クッションが胎児に負担がかからない設計になっているので安全です)。次に大腿後面の筋肉の緊張を確認し、仙骨の後方変位を分析します。側臥位になり仙骨後方変位をアジャストします(マニュアルアジャスト、アクティベータ―、モビリゼーションなど状況に合わせテクニックを変えます)。仰向けになっていただき子宮円索を緩めます。最後に大腿後面の筋緊張をチェックし、仙骨後方変位が取り除かれていれば終了です。


ウェブスター逆子矯正テクニックを始める時期

ウェブスター逆子矯正テクニックは逆子と診断されてから始めます。週3回くらいのペースで施術を行うのが理想です。胎児がエンゲージ(子宮口へ頭を向けること)すれば施術は終了です。

妊娠30週ころまでは羊水が多量にあるため羊水の中で胎児が回転しやすい状態です。そのため、ウェブスター逆子矯正テクニックで逆子が戻る確率が高くなります。予定日直前の施術も可能ですが羊水の量が少なく胎児も大きいため逆子が戻る確率も下がります。

 

逆子を戻すカイロプラクティックを受けてみましょう

現代の産科では逆子の場合はほとんどが帝王切開です。帝王切開は体に傷がつくし、縫合跡も痛み、妊娠体型も戻りにくくなるので帝王切開は避けれるのであれば避けたいものです。逆子を戻すウェブスターテクニックの特徴は力をほとんど使わないことです。時間も10分くらいで終わります。そのため母子にとってストレスの少ない優しい施術になります。アメリカでは産科の医師が逆子の母親にウェブスター逆子矯正テクニックを勧めカイロプラクターを紹介することもあるそうです。まだ出産予定日まで日数があるなら、シーガルカイロプラクティックでこの逆子を戻すウェブスター逆子矯正テクニックを受けることをおすすめします。

 

最後まで、お読みいただきありがとうございました。
 

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