おはようございます。
シーガルカイロプラクティックの水越です。
"子どもの側弯症にカイロプラクティックができること"
時々、学校での定期健診で「脊柱側弯症」の疑いがあると言われたとの理由で小児カイロプラクティックを提供するケースがあります。学校の定期健診で側弯症の疑いありと言われ、改めて病院へ行っても、ほとんどのケースが経過観察で終わるようです。
しかし、何もしなければ側弯が強くなってしまうこともあるわけですから、やれることはやったほうがいいかと思います。そして、そのようなときに本来の自然な脊椎の状態へと戻すためにカイロプラクターが出来ることや、自分で出来ることも実はたくさんあります。ただ待っているだけでは不安は募る一歩です。正しい知識を取り入れ、希望を持って今できるベストを尽くしましょう。
側弯症とは?
脊柱側湾症とは簡単にいうと後ろから背骨を見るとグイッと曲がっている所がある状態です。この脊柱側湾症は女性に多く、特に初潮の時期に起こりやすいといわれます。心臓を避けるように背骨がカーブするのも特徴です。アダムサインという前屈による側弯の簡単な検査で脊柱側弯症の疑いがあると診断されるケースが多いです。
実は、側弯症の約80〜85%は「特発性側弯症(とくはつせいそくわんしょう)」と呼ばれ、現代医学でもその根本的な原因は完全には解明されていません。その中でも主な要因として考えられているのは遺伝的な要因、ホルモンバランスの影響、脳と神経系の「平衡感覚」の乱れなどが挙げられます。
医療でのアプローチ
脊柱側弯症の正確な判断はレントゲンを撮らないと分からないので、その後病院でレントゲンを撮影し、脊柱側弯症の有無が分かります。病院では撮った画像をもとに、医師が背骨の曲がり具合を角度(コブ角:Cobb angle)で算出します。この数値が10度以上の場合に「側弯症」と診断されます。
その後の流れとしては、その角度や年齢(骨の成熟度)によって、経過観察(3〜6ヶ月に一度のレントゲン検査)、装具療法(コルセットの作成・装着)、手術の検討(進行が早い場合や日常生活に支障がある場合)と言う流れが一般的です。
カイロプラクティックは神経システムへのアプローチ
側弯症のケアにおいて、カイロプラクティックが大切にしているのは、外側から無理やり形を変えることではありません。お子さんの脳に「正しい体の地図」を書き直してあげることです。その仕組みをわかりやすく解説します。
1. 体の中に眠る「精密センサー」
私たちの関節や筋肉には、「受容器(じゅきょうき)」という数多くのセンサーが埋め込まれています。このセンサーは、24時間休みなく「今の背骨の角度」や「体の傾き」を脳に送り続けています。
背骨が曲がった状態が長く続くと、脳はその状態を「これが普通(まっすぐ)」だと誤って記憶してしまいます。これが、なかなか抜けない「悪いクセ」の正体です。
動きの悪くなった関節では、このセンサーがうまく働かなくなります。すると、脳に届く情報がボヤけたり途切れたりして、脳は自分の体が今どうなっているのか正確に把握できなくなってしまいます。
2. 脳を目覚めさせる「スイッチ」
カイロプラクティックのアジャストメント(調整)は、単に骨を動かしているだけではありません。動きの止まった関節に的確な刺激を与えることで、眠っていたセンサーを一気に目覚めさせる「スイッチ」の役割を果たします。
アジャストメントを通じて、神経の通り道をクリアにし、脳へ「今の位置はズレているよ!本当はここが正しいセンターだよ!」という鮮明なメッセージを届けます。
3. 体が自ら「戻りたくなる」理由
脳が「あ、本当の中心はここだったんだ!」と正しい情報を再認識すると、面白い変化が起こります。脳自身が全身の筋肉に対して、「左側をもっと緩めて、右側を少し引き締めて」と、自発的に指令を出し始めるのです。
手術や強い固定で外から強制するのではなく、脳が「こっちの位置の方が楽で効率的だ」と判断し、内側から筋肉のバランスを書き換えていきます。
正しい位置に整うと、神経の流れが良くなり、呼吸が深くなります。体はこの「心地よさ」を一度知ると、自然とその状態をキープしようとする素晴らしい性質を持っています。
4. カイロプラクティックが整える「環境」
つまり、カイロプラクティックの役割は、無理な強制ではなく、「脳が正しい判断を下せるように、ノイズを取り除き、クリアな情報を入力し続けること」にあります。
BGIの理論から見る側弯症
BGI(Bio-Geometric Integration:バイオ・ジオメトリック・インテグレーション)の理論を側弯症に当てはめると、単に「骨が曲がっている」という物理的な現象を超えて、「なぜ体はその形(幾何学)を選んでいるのか?」という深い問いへの答えが見えてきます。
BGIでは、人間の体を単なる肉体の塊ではなく、複雑な「幾何学的なエネルギーのネットワーク」として捉えます。この視点に立つと、側弯症の見え方がガラリと変わります。
側弯は「防御」であり「調和」の結果
BGIの理論では、体にとって処理しきれなかったストレス(物理的、感情的、化学的)は、振動(テンション)としてシステム内に蓄積されると考えます。
背骨がグイッと曲がっているその「形」は、システム全体がパンクしないように、蓄積されたテンションをどこかで逃がし、全身のバランスをギリギリで保とうとしている生命そのものが内在している「生来の知恵」の結果なのです。
ですから、無理やり真っ直ぐに固定することは、体にとっての大切な「逃げ道」を塞ぐことになりかねません。だからこそ、カイロプラクティックは「環境を整える」ことを優先します。
「トーン(音色)」を整える
BGIでは、脊髄や神経系をギターの弦のような「トーン(緊張の度合い)」で捉えます。側弯がある状態は、特定の弦が強く張りすぎていたり、逆に緩みすぎていたりして、体全体のハーモニー(共鳴)が乱れている状態です。
強い刺激で矯正するのではなく、適切なポイントに触れることで、その乱れた振動を統合し、システム全体がより高い次元で安定した幾何学(形)へと再構成されるのを助けます。
今ここ」にある可能性を統合する
原因が解明されていない特発性側弯症において、BGIの「統合」という考え方は非常に強力です。過去に起きた原因を追究するのではなく、「今、この子のシステムが最も効率よくエネルギーを流せる形はどれか?」を体自身に選ばせます。
脳が新しい「幾何学的な安定」を見出すと、無理に努力しなくても、背骨は自然と本来の機能的なカーブへと近づいていきます。BGIの理論を借りれば、側弯症のケアは「悪いところを直す作業」ではなく、「お子さんの生命という複雑なシステムを、より自由でしなやかな状態へアップグレードするプロセス」だと言い換えられます。
シーガルカイロプラクティックにおいては背骨の角度という「数字」に一喜一憂するのではなく、体全体のエネルギーがどれだけスムーズに流れているかという「質」を重視します。成長期の急激な変化さえも、新しい自分へと再統合するためのエネルギーとして利用していくことが大切なのです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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