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miyutor observation diary

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白雪姫は森の奥へ奥へ進みました。
たくさんの木が茂っており、もうどの道を来たかわからなくなりました。
それでも先へ進みます。

すると、疲れ果てて意識が朦朧としていた時、小さな家を見つけました。
幻覚なのかもしれない。
中に誰もいなくて無人なのかもしれない。

そう思い白雪姫は家の中へと入りました。
人のいる気配はなく、埃っぽくてあまり綺麗とは言えない所でした。

2階へと通じる階段がありました。
登って扉を開けてみるとたくさんのベッドがありました。
どうやら誰か住んでいるようでした。
7つのベッドの一つに白雪姫は横たわりました。

走り回って疲れが溜まったのでしょう、いとも簡単に夢の中へと誘われました。

あれ、何か違う。
こんなはずじゃなかった。
少し予定と違う。
どこが違うの?
どうして…。

そして外には、7人の小人が帰ってきたところでした。



-続く-









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お妃様は耳を疑いました。
鏡が言うには森の奥にある小人の住まう家に入ったらしい。

しかし、今しがた白雪姫の心の臓を貰ったばかりです。
兵士は先ほど白雪姫の心の臓と言ったばかりです。

狩人の心の臓とわかり、白雪姫は生きているのだと知りました。
兵士は奥の部屋で幾つもの剣に刺され息絶えていました。

お妃様は白雪姫に怨みばかり募りました。
世界で美しいのはこの私。
何故白雪姫が美しい。
何故私の思い通りにならない。

お妃様は地下室に篭り始めました。
私が美しくないならこの姿はもういらない。
白雪姫を探し出し、殺してしまおう。

お妃様は頑なに決意しました。
最近黒魔術の本を手にしたお妃様は、その本に沿って毒リンゴを作ろうと思い立ちました。

そして幾つかできたところで身近にいる兵士たちを集め、実験を試みました。
しかし、容姿が変わる者や狂いだす者、昏睡状態に陥る者が多数出ました。

いずれも死とは遠い者たちばかり。
これでは白雪姫を殺す事は夢のまた夢。

進路を変更する事にしました。
誰かのキスだけで目覚めるように仕組まれた毒リンゴを作る事にしました。

誰かのキス、異国の王子でもいいだろう。
それこそ助けもなければ近寄らない場所だ。
それなら一生目が覚めまい。

お妃様は本を手に取り、ほくそ笑んで静かに笑いました。

ああ、白雪姫をこの世から葬るのは近い。

思い知らせてやろう、私がこの世で1番美しい事を。


-続く-










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狩人は矢を放ちます。

しかしどうしたことか、矢は白雪姫の顔の横に当たったのです。
名のある狩人が矢を外すはずありませんでした。

狩人は言います。
私に姫君を殺めることはできん。
森の奥へ行き、お妃様の目に届かない所へお逃げください。

白雪姫は言われた通りに森の奥へと逃げました。

これも私のシナリオ通り。
私を殺せる人などいない。
私は美しいから。

姫を逃がし、狩人はお妃様の命を遂行できなくなりました。

狩人は兵を呼びました。
そして兵に言います。
私の心の臓をお妃様に捧げてください。
白雪姫の心の臓と伝えてください。
私は終わったので帰りましたと伝えてください。

そう言って白雪姫の代わりに狩人は自らの心の臓を捧げました。


真っ赤な鮮血を残していなくなりました。

これも私のシナリオ通り。
私の代わりになって死んでくれる。
みんなみんなそう。

お妃様は満足そうに微笑んで心の臓を受け取りました。
そして鏡に向かって問うた。
鏡よ、世界で一番美しいのは誰?

鏡は言いました。
それは、白雪姫です。


-続く-







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