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miyutor observation diary

お役立ち情報、自分のことに関して、小説やポエムなど
色んなことを詰め込んだブログです



こんにちは



最近改名をいたしました時雨です




今回、『滑稽な白雪姫』を書かさせていただきました




かなり長かったです




飽きた方も大勢いるかと思います




ここまで付き合ってくれた皆様に感謝致します




もう、半年くらいやっているんでしょうか・・・




今度はめんどくさくない奴を書きますね





すでにブログとか関係ないですね





さてさて、読んでくださってありがとうございました





次回も書きたいと思っている所存です





またお会いしましょう!








フォレスト小説サイトではBL小説を書いております



よろしければ『ミユトル フォレスト』で検索でます










ありがとうございました!














~fin~















 

王子は茂みから小人達の姿を捉えました

小人達は棺に向かって祈りを捧げていました

探していた白雪姫かあの方か

王子は勢いよく茂みから飛び出した



小人達からの好奇な視線が王子に注がれました

その好奇な視線の中に一握りの殺意も混じっていました

糸が張り詰めたように動けなくなりました

小人達は気味が悪いほど笑顔になり口々に言い出しました



キミはだれだい

何しに来たんだい

どこから来たんだい

どうして来たんだい

ここがどこだか知っているのかい

人喰いの森だよ

喰ってやろうか



王子は意を決して小人達を押しのけて棺に近づきました

背後から小人達の殺意の視線が降り注がれました

好奇な視線から一変した視線に竦みながら棺に手をかけました

王子は棺を開き、目を見張りました



美しい

あの方を越える美しさだ

死んでいるはずなのに血色がよくとても綺麗だ

生きている人形の如く吸い寄せられる



王子は無意識に頭を下げ、白雪姫の唇に接吻を施しました

まるで呼ばれるかのように

やわらかい唇は王子に熱をもたらしました

名残惜しく離し、眺めるように白雪姫を見ました



―みな目を見開き驚愕に陥りました

死んでいたはずの白雪姫はゆっくり起き上がりました

白雪姫は王子の方に目を向けました

王子はお妃様のことなど遠に忘れ、白雪姫に恋に落ちました



美しき娘よ、是非私の城へ来ませんか

歓迎いたしますよ

あなたのような方を是非妃に迎えたいのです

私の元へお連れいたします



王子は跪き、掌を白雪姫に向けました

白雪姫はしばらく眺めました

小人達は固唾を呑んで見守ります

そしてついに、白雪姫は王子の手を取りました



私はかの国の姫です

助けていただきありがとうございます

わけあってここでその方達に住まわせてもらっていました

あなたの歓迎、心からお礼を言わさせていただきます



そこに馬を留めてあります

一緒に参りましょう

小さき者たちよ、ありがとう

また会えるまで、どうかお元気で



ありがとうございました

私はあなた方に大変お世話になりました

忘れません、この出来事を

どうか、お元気で



王子と白雪姫は馬に跨って去って行こうとした

小人達はその姿を悠然と見ていた

名残惜しそうに

憐れむかのように



行っちゃったね

今日の餌がなくなった

おいしそうな肉がなくなった

まぁいいさ

この前捕ったお肉があるよ

美しい人だった

美味なる肉を食そうか






白雪姫は手に入れた

あの方はいなかった

白雪姫がいればあの方は来るだろう

美しいあの方を是非我が手中に納めたい

欲望を掻き立てられる

美しいものは、気に入ったものはすべて我が物に





異国の王子に拾われた

ようやく、ようやく私は楽な暮らしができる

素敵な王子様

お母さんに縛られなくてすむ

自由を手に入れた

あの狩人さんには悪いけど、これも私のシナリオのうちなの

私のために死んで逃がそうとする

とってもいい子だったわ

もう、誰にも邪魔は、させない




























さあ、醜悪な舞台はこれまで

お気に召しましたでしょうか

素敵で貪欲、絶望の喜劇はこれにてお仕舞い

狂気に当てられた人間は愚かでとても面白い

木偶人形は壊れたまま動かず、化け物の餌として喰われ行く

悲劇を装った姫君は茨の道を突き進み、仕舞いには後悔に苛まれる

狂気と喜愛に満ちた王子は弄び、最後には自ら破滅の道へと進む

人間は目先の欲に溺れ自滅していく

なんと美しく儚いものか



さあ今宵のお話はここまで

楽しい一時を与えるのはここまで

またどこかで、お会いしましょう



醜く素敵なお話を、また






















~fin~







 

異国の王子はあの一夜を過ごしたお妃様を忘れ去ることはできませんでした

あの夜を過ごした温もりはまだ残っているようでした

寝ようとも思い出す寝付けない夜

まったりとした絡みつくような匂い



また味わいたい香り

ずっと見ていたい感じていた顔

ほどよい肉付き身体

いい声を出す喉笛と口



どれをとっても美しい

まさに理想の妻だ

しかしあのお方はすでに既婚者だ

手は出せない



それならば、娘の白雪姫を娶ろうじゃないか

そうすればあのお方は私に振り向いてくれる

白雪姫か

そうと決まればすぐに行こうではないか



王子はお城の兵の目を免れ、お妃様のお城へと向かいました

1分でも1秒でも早く会うために馬を走らせます

息は高揚と高鳴らせ、力を与えてくれました



しかし、行ってみても城はもぬけの空

誰もおらず人の気配もありません

城の扉だけは開いていました

王子は少し躊躇いながらも入りました



そこには惨殺された兵士の姿が多く見受けられました

血なまぐさい臭い

散らばっている臓物

吐きそうなほど惨いこの城は人っ子一人いるわけも無かった



誰かに襲われたのか

それともあのお方がやったのか

わからない

わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからない



何も思考が働かない

今はただただ佇むしかない

この状況を見ていたくはないものだった

怖い



王子はそれでも前へと進みました

お妃様の安否を確認するために

そして見てはいけない物を見てしまいました

心臓に突き刺さった1つのナイフ



嫌に存在感のあるものでした

心臓の血は辺りに飛び散っており、赤黒い血の跡が見受けられました

さらに奥へ進むと異様な威圧感を放つ鉄の扉がありました

開けたらそこは、真ん中に居座る大きな釜がありました



中の液体はゴポゴポ音を立てて煮詰まっていました

釜の周りには人骨や死体が多く横たわっていました

そしてリンゴが積み上げられていました

もうここにはいられないと思い、急いで外に出ました



お妃様は城の中にはいないと確認し、外を確認することにしました

町の人たちに変わった様子やお妃様のことを聞いて回りました

町のほとんどの者がリンゴを小脇に抱えたお婆さんが森へ向かったと言いました

リンゴをたくさん見たあの部屋



しかし見た者ほとんどが醜い姿をしていたと言っていた

お妃様は美しいはず

ならばなぜ、みなは醜いという

確認するためにはその森へと行かねばなるまい



王子は馬に乗り颯爽と森に向かいました

馬を早く走らせ風のように駆け抜けました

しばらくすると、小人達の祈りの姿が見えました

王子は小人達に近づきました











近づくのが僕の過ちだったのかもしれない







-続く-