いつも近くにいたいと思っていた。
けれども君は、ここに留まるなんてそんなことはしない。
誰にも縛られることなく、自由気まま、天真爛漫な姿で可憐に去って行く。
それがたまらなく欲しくなる。
手を伸ばして掴んでしまいたい。
だけども、僕の手でその羽を手折ることなどできない。
君は君のままでいて欲しいから。
安易に手を伸ばして掴んでしまっても、僕には縛ることしかできないのだから。
でも、胸が焦がれる想いは止まらない。
手折りたい気持ちと手放したい気持ちがせめぎ合い、苦しくなる。
これも君のせい。
こんなに悩むのは、君のせい。
太陽のような笑顔が、僕は大好きだよ。
だから、僕の手元に、箱の中に閉じ込めてしまいたい。
そんなどす黒い気持ちの中で、一筋の光が降り注いだ。
顔をあげて目を細める。
そこには、僕の大好きな君の笑顔があった。
どうか、そのまま枯れないで。
好きだよ。