「あれれ？」と思ってコメントしました。というのも、うちのぷっぷちゃんも日露ハーフで、尚且つ日本とロシア、両方の国籍を持っているからです。
でもずっと長い間、この日露の二重国籍には多くの問題＆解釈があり、極めてグレーゾーンに近いというのは、おぼろげながら知っていました。
私のしたコメントに対して、その方から、日本の法律家の方がこの日露二重国籍問題について、詳しく検証されたホームページがあるということで、教えていただきました。
そのページを読んで私びっくり
要はその内容を端的に書けば、『子供が日本で生まれた場合、原則二重国籍にすることはできない』でした。
詳しい説明は、その法律家の方のホームページを読んでいただいた方がわかりやすいと思うので割愛しますが、日本で子供が生まれた場合、子供は先に日本国籍を取得します。そして後に、両親がロシア大使館へ赴き、ロシア国籍を取得します。
というのも現在のロシアの法律では、国際結婚カップルの子供の場合、ロシアで生まれた場合は生来的にロシア国籍を取得できるが、海外で生まれた場合は生来的には国籍の取得をすることができないからです。なので、ロシア大使館に行って国籍を申請しなければいけないのですね。
が、この行為が『日本国籍があるのに、他の国籍を申請した＝日本国籍の辞退』とみなされるようで、ロシア国籍を取得した時点で、日本国籍は失われてしまうそうです。
多くの日露夫婦が、この事実を知らないようです。かくいう私もですが、ずっと子供はどこで生まれても、親の国籍を取得できると思っていたからです。でも今まで、多くの専門家（法務省とか）もこの問題について、適格にこたえることができる人が少なかったのも事実だそうで、多くの場合適当に『大丈夫ですよ』的な回答を得て、誤解をしてしまうケースが多かったみたいです。だって、この問題の正しい解釈をするには、日本の法律のみならず、ロシアの法律も詳しく知る必要がありますもんね。
この二重国籍については、結婚相手の国がどこの国かによって当然状況も変わります。例えば、私の友人はトルコの方と結婚して、日本で出産をしましたが、彼らのお子さんの国籍は問題なく二重国籍です。というのも、トルコの法律では親がトルコ人であれば、どこで生まれても子供の出生の事実と同時にトルコ国籍が発生するようで、親が出生後に届け出をしていなくても、国籍はちゃんと確保されているそうです。
なので、上記の例では、日本とトルコの国籍を同時に取得するので、問題にならないのではないでしょうか。（法律詳しくないんで、よくわかんないんですけど、もし出生届を出すことで日本国籍を得られるとしたら、先にトルコ国籍を取得→日本国籍を取得になりますけどね）
さて、この法律家の方のページにも書かれていますが、日露の場合ロシア国籍を取得した段階で、日本国籍を喪失するわけですが、そうなるとどうなるか。その状態で日本に居続けることは、『不法滞在』という犯罪となってしまいます。
またいつ国籍を喪失しているということが公になるかもわかりません。この法律家も書いていますが、一生隠すのは無理だし、危険です。海外にでればパスポートをつかいますし、パスポートを作るにももちろん日本国籍は必要なわけですし、そして国籍が実はないのに、それを隠してパスポートをとるのは、この法律家の方の言葉を引用すれば、『旅券の虚偽申請は、偽装結婚並みに重い犯罪に該当しますから、大変に危険な犯罪行為です。子どもを犯罪者にするなんて、考えられません』。
ちなみに、日露夫婦の子がロシアで出生した場合、問題なく二重国籍になります。というのも、ロシアで生まれると出生と同時にロシア国籍発生→日本大使館へ行って日本国籍を申請し、日本国籍取得となるからです。
こういう法律の問題って、知らないことが本当に怖いです。私自身知りませんでした。うちのぷっぷちゃんは、不可抗力ながら結果的にロシアで生まれたので、問題なく二重国籍にすることができたようです。
こういった事実も踏まえて、やはり第二子はロシアで産むしかないなと決意を固めました。私たち夫婦の意見として、将来子供がどんな道を歩むか、どんな選択をするかわからないので、子供にはできるだけ多くの選択肢を残してあげたいと思うからです。
本当知るって大事！！！そして今回勉強させていただいた、法律家の方のホームページはこちらです。日露カップル＆夫婦の方はぜひ読んでみてください！
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