病院すったもんだ | みゆーしゃのロシア日記

みゆーしゃのロシア日記

ロシア人の旦那さんと結婚して、ロシアに移住。
ロシアでの生活についてや、ロシアの気になるニュース、ロシアでの子育て奮闘記などいろいろ書いてます。100%自己満足なブログです( ´,_ゝ`)

さて、昨日のブログで、現在第二子を妊娠中と書きました。妊娠が発覚したのは、昨年度末でしたが、年末年始の連休などもあり、初の健診に行ったのは年明けでした。そこで行った地域の女性外来で、今年の初めから制度が変わったことがわかりました。前回も書きましたが、『保険証(OMC)の有無に関わらず、外国籍の患者の無料診療拒否』というものでした。

寝耳に水で、もうびっくりでした。外国籍の人は、有料診療かロシア保険庁からの許可をもらう必要があるとのことでした。でも、病院関係者も年が明けて、職場に来るまでまったく知らなかったそうで、対応に追われていました。

有料診療の金額も、医者の診察、超音波だけでも1万円はゆうに超える額で、そこに血液検査が加わるとなると、いったいどこまで金額が上がるのかわからないという状態で、薄給の我が家には痛い出費になりそうでした。ロシアの妊婦健診の回数も日本と負けないくらいの回数ですしね。。。欧米はもっと少ないらしいですが。

そこで、すかさず義母が動いてくれ、前回お世話になった女性外来の婦長さんに連絡をしてくれたところ、快く私を引き受けてくれました。病院を訪れた際に、「なんだか今回もご迷惑をお掛けしてすみません・・・。」と私が言ったら、「何言ってんの!もう突然の制度改正でこっちもびっくりしてるのよ。うちは今まで有料診療なんてやってなかったから、料金表すらないのよ。それなのにどうやって外国人を有料診療で受け入れろっていうのよねぇ?!ロシアっていつもこう。お上からの寝耳に水のおふれでてんやわんやよ。」と。

そして「あんたの面倒は私たちがしっかり見るから、安心しなさい!」と言ってくださいました。
・°・(ノД`)・°・本当にこういう優しい方々がいるから、私はロシアでも生きていけるんです。

ちなみにこの婦長さんは前回お世話になった時、もう出産も終え、私の1か月検診も終えたときに、私はこの方にお礼としてワインと少額でしたがお金を包みました。初めは快く受け取ってくれたのですが、帰ろうとしたところものすごい剣幕で追いかけてきて、部屋に呼び戻されました。「ワインはあなたとあなたのお子さんに乾杯するつもりで、ありがたくいただくけど、これはいただけないわ!」とお金を返してきました。

でも気持ちなので・・・と言っても頑なに拒否され、「そんなことはする必要ない」と言われました。この婦長さんはお金のためとかでなくて、本当に人のために職をまっとうしている方なんだなととても感動しました。

さて、そんなこんなで、今回もロシア保険庁からの正式な許可が下りるまで、ここの女性外来で私を裏口診察で(!)受け入れてくれることになりました。ロシア保険庁への申請書も、義母のパートナー看護婦のベーラ・イワーノヴナがまた迅速に動いてくださり、すぐに手に入れてくれ、私に送ってくれました。

驚いたのはその後。申請書を書いて提出をしたのですが、なんと提出から1週間で正式な許可がおりました!普通だったら1~2か月はかかっていたと思うし、この急な制度改正で、許可を求める外国人できっと溢れていると思うので、いつになったら許可がおりるかな?出産までに間に合うだろうか?・・・と私は不安に思っていたのですが、まさかの超速!

でもそれにも裏がありまして、今回裏口で私を受け入れてくれた女性外来の院長先生が、私が来たということを婦長さんから聞いて、なんと自ら私に変わって申請書を予め出してくれていたんです・・・!!!この院長先生に前回の妊娠中も大変お世話になりました。ロシアの典型的なお母さんタイプで、怒るとめっちゃ怖いんですが、でもその実、とっても優しい人なんです。

院長先生の優しさに本当涙がでる思いです。しかも婦長さんから事情を聞くと、院長先生が申請書を出していたことは婦長さんも知らなくて、保険庁から許可が来たときに知ったそうです。今回はまだ院長先生にお会いすらできていないのですが、今度お会いできたら、改めてお礼を言いたいと思っています。

と、ちょっと長くなってきたので、また続きは今度書きます。
とにかくこういう心の温かいロシア人もいるということを、みなさんにも知ってもらいたかったのです。