前回の続きです。



Nさんの頭の中の会議室に、子供時代のNさんを呼んでもらいました。


Nさん 「もう一つ思い出しました。」

子供時代のNさんが現れ、また何か思い出したようです。


Nさん 「幼稚園の頃の担任の先生が当たりが強い人で。
くくっていた私の髪がぐしゃぐしゃになったのを見て、「汚い」と言われてすごくショックだったことを思い出しました。
私だけじゃなく、他の子にもひどくて発表会前に泣いたりすると「あなたは出さないからね!」と脅すように言ったり。
他の子にもひどく言っているのを見てとても辛かったです。」



私 「ひどい先生ですねムキー
まだ小さいし、幼稚園でたくさん動くんだから髪がぐしゃぐしゃになるのなんて当たり前だし、子供の髪はさらさらだからゴムでくくってても取れやすいですしね。」


そんな先生、今の時代だったら大問題ですが、私やNさんが子供だった頃は子供の心を傷つける言動を平気でする先生は多かった印象があります。


そのことはNさんのお母さんにはお伝えしたんですか?と聞くと汚いと言われたことがショック過ぎてその後のことは覚えていないそうです。


子供時代の辛い記憶が二つ出てきたので、書き換えをしました。


まず最初に出てきた、自分を名前呼びしていたNさんが友達に囲まれて厳しく指摘されたという記憶を書き換えます。



友達に囲まれ厳しく指摘されたNさんでしたが、
「別にいいじゃん。自分のことを名前呼びするの、かわいいでしょ。」
と堂々とみんなに言い返しました。

翌日、昨日厳しく指摘してきた友達の一人が
「Nちゃん、私もほんとは自分のことを名前呼びしたかったんよ…。
Nちゃんが羨ましかったんよ。」

と正直に話してくれます。


別の友達も
「私も。」
と言ってきてくれました。

それからはみんな自分のことを名前呼びするようになりました。

「自分のことを名前呼びするのってなんか嬉しくなるねニコニコ

とみんなで笑い合っています。



Nさんはこの書き換えストーリーを聞きながら笑っています。


もう一つの幼稚園の時の先生の記憶を書き換えます。

届いた書き換えストーリーは


先生に髪が「汚い」と言われ、ショックだったNさんはお母さんにそのことを伝えます。
お母さんは担任の先生ではなく、園長先生にNさんの担任の先生の言動を伝えました。


園長先生は誠心誠意、お母さんに謝罪してくれました。
そして、担任の先生を厳しく諭します。
担任の先生は本当は自分が酷い言動をしていることに気づいていました。
先生には甘えがあり、指摘されないからいいやと思っていたのです。


ですが、園長先生に言われ、これでは良くないと反省し、子供の心理を勉強し始めます。
子供の心理を勉強するにつれ、自分も心が傷ついていたことがわかります。
「自分が傷ついてきたからと後の世代に同じことをして連鎖させようとしていた。」
と気づきます。


担任の先生が心理の勉強を始めて3ヶ月後、Nさんに
「あの時は酷いことを言ってごめんね。」
と、謝ってきてくれました。


他の子供達にも
「あの時はごめんね。先生が間違ってた。」
と謝っています。
子供達は
「いいよ。」
と笑顔で言っています。


このストーリーに書き換えました。


書き換え後、Nさんの目から涙がこぼれました。


友達や先生から言われた際、
「自分がいけないからだ。他の人から言われないようにしないと。」
と、悲しい気持ちに蓋をして無理をして頑張った結果、サブパーソナリティのAさんが作り上げられたのでしょう。


最初に
「(サブパーソナリティの)Aさんの顔が見えない」
とNさんが言っていたのは本当のNさんを消して、しっかりした理想の自分というものを演じていた仮面に過ぎなかったからです。




書き換え後、Aさんの様子を見てもらいました。

Nさん 「Aさんの雰囲気や表情が柔らかくなってる!」

と言っていました。
本来のNさんに近い雰囲気になってるようです(笑)


そして、カウンセリング後にNさんからLINEが来ました。




サブパーソナリティのBさんがAさんと和解し、ハグをしてあげてたようですキラキラ

心配や焦りもなく、穏やかな気持ちになったとのことでとても嬉しいです音譜



恋愛での焦りや不安の原因は、蓋をしていた幼児期の辛い記憶にあったというお話でした。




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