漫画を語る・その42『ナムジ』 | 夕焼けのむこうの国

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日々の生活で感じたことや、ふと思いついたことを、気ままに綴るブログです。

 

 

前回紹介した『神武』の前編です。

神武に出てくるナムジの生い立ちのストーリーです。

 

ナムジの方が暴れん坊で豪胆で、ナムジに比べると息子のツノミの方が真面目でややおとなしいかも。

 

しかし、ナムジとスセリの息子のミナカタは全くナムジに似てませんね…(笑)

一体誰に似たんだろう(^_^;)

 

スセリはかわいそうでした。

(ちょっと性格悪そうだけど)

スセリはナムジのことを心から愛してて、ナムジもスセリを愛してたはずなのに、なぜかいつもすれ違って、結局は生き別れてしまって。

 

ナムジが邪馬台国に捕まった後も、きっとスセリはナムジの帰りをずっと待ち続けていたんでしょうね。

ナムジは10年たって土牢から出された後、邪馬台国を脱走してスセリの待つ出雲の国に帰ることもできたかもしれない。

なぜ帰らなかったのかなと思うけど、もうそんな気力が残ってなかったのかもしれないし、もし出雲に帰ったとしても、結局はまたスセリと喧嘩になってうまくいかなかったかも。

それに息子のミナカタとは絶対合わなそうだから、息子と父親の勢力争いになってたかもですね。

もうすでに出雲はスセリとミナカタの国になっているんでしょうから、そこに10年たってナムジが現れても争いの元になっただけだったのかも。

 

結果的にはタギリと結ばれたし、あれで良かったんでしょうけど、スセリとしては悔しく腹立たしかったでしょうね。

ずっと帰りを待ち続けてた夫が、卑弥呼の娘と結婚して沖ノ島で所帯を持ってるなんて知ったら。

 

スセリがもっと優しくて穏やかな性格だったらナムジとの関係も違ったものになっていたのかも。

でも、結局はナムジは流れ者でどこへ行っても厄介者扱いで、スセリの兄たちにも疎まれていたから、沖ノ島のような孤島にでも行かない限り落ち着ける場所は無かったってことなのかも。

 

古代の日本の神話の時代に、もしかしたらこんなドラマがあったのかも、と思わせてくれる、スケールの大きい面白いストーリーでした。

日本の古代史や神社に興味を持てますね。