漫画を語る・その8『那由他』 | 夕焼けのむこうの国

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日々の生活で感じたことや、ふと思いついたことを、気ままに綴るブログです。

 

今から30年以上も前の作品です。

少女漫画にはめずらしい、「SF系少女漫画」です。

 

絵柄もやっぱりそれなりに古さを感じさせますが、ストーリーの構想がすごいです。

同じ作者の『ダークグリーン』もそうですが、宇宙を舞台にした壮大なスケールのストーリーで、手塚治虫とか、竹宮恵子の『地球へ…』なんかと、通じるものがあるような気がします。

 

平凡な女子高生(←ここがポイント・笑)の少女が、不思議な力を手にして、宇宙人と人類との戦いに巻き込まれていく…というストーリー。

 

リョータローがカッコ良くて好きでした。

メガネが似合ってて、ちょっとお調子者?な感じなんだけど、いざという時には那由他を命懸けで守ってくれるという。

この「命懸け」っていうのが、女子的にポイント高いんですよね~(笑)

 

この「那由他」っていう名前も憧れましたねー。

当時は、女の子の名前は「○○子」が主流で、クラス中見渡しても「子」のつかない女子は、クラスで1人いるかいないか…、という時代でした。

だから、「子」の付かない名前が憧れだったんですよね。

加えて、「那由他」という個性的な響き。

自分に女の子が生まれたら、「那由他」っていう名前もいいな~なんて思ってました(笑)

 

もし、今の時代に実際「那由他」という名前の女の子がいたら、今の時代でも目立ち過ぎて子どもが嫌がりそうな気もしますが…(^_^;)

 

ラストは、私的にはちょっと不完全燃焼な終わり方でした。

那由他には、リョータローと2人で幸せになってもらいたかったんですが…(T_T)

 

キロっていう邪魔者(笑)が混ざってきて、どうも思ったようなラストにはならなかったです…。

 

できれば番外編でも描いてもらって、那由他とリョータローがやっぱり2人で生きていく…っていうようなラストを描いてくれれば嬉しいんですが、作者の中ではもうこの漫画はあれで完結しているのでしょうね~。