漫画を語る・その7『はいからさんが通る』 | 夕焼けのむこうの国

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日々の生活で感じたことや、ふと思いついたことを、気ままに綴るブログです。

 

 

 

40代以上の女性なら、1度は読んだことがあるんじゃないでしょうか。

読んでなくても、題名は知っている人がほとんどでは。

少女漫画の王道的な作品ですよね。

 

優しくて欠点の見つからない長身イケメンにひたすら愛される主人公(笑)

でも、主人公は美人じゃなくて、不器用でハチャメチャな性格、というところが、万人一般に愛されたゆえんじゃないでしょうかね。

 

しかし後半、物語は意外な方向へ…。

 

「記憶喪失」っていうのは、少女漫画の中ではある意味定番な展開だったりするのですが…。

何かあると、重要人物が記憶喪失になって、周りが振り回されたりヤキモキさせられるという…。

時には、主人公のその後の運命も左右されたりして。

 

初めて読んだのは小学生の頃だったと思いますが、紅緒に横恋慕するラリサが、子ども心にとにかく嫌いでイヤな女っていう印象しかありませんでした。

大人になってから改めて読み返してみたのですが、やっぱりラリサは嫌いでした…(^_^;)

 

ネットの評価を見ると、「根は悪女じゃない」とか、「ラリサも実はいい人だったということがわかった」とか、意外にもラリサに対して肯定的な意見が多かったんですが、私から見ると、やっぱり自己中なイヤな女にしか見えません~((-_-。)

 

ラリサが夫を失ったのは、それは気の毒だとは思いますが、同じように許婚が死んだと思っている紅緒から少尉を取り上げて返さないなんて、それは人間としてどうなの?って思いますが。

紅緒の悲しい気持ちはラリサが一番よくわかってるんじゃないんでしょうか。

確かにラリサは少尉の命を助けてくれた恩人ではありますが、それが他人の許婚を奪っていい理由になるんですか??

ラリサの悪口を言い出すと、止まりません~…(;^_^A

 

それに、一番かわいそうなのは、ラリサの夫だと思うんですが…。

自分が死んだら、別の男を夫代わりにして、夫婦同然の生活をするなんて…( ̄Д ̄;)

夫が、空から見て悲しむでしょ!!

 

少尉も命を助けてもらった恩義があるし、少尉の性格からラリサを見捨てられないから、ラリサが自分から身を引くって言わない限り、少尉はラリサの元から離れられないじゃないですか。

ラリサもそれがわかってて悩んでたのかもしれないけど、他人の幸せと人生を邪魔していいはずはありませんよ。

 

しかも、ようやく少尉に、「紅緒の元に行って」と言ったのは、自分が死ぬ寸前という…。

自分が死ななきゃ、少尉を行かせてあげなかったの~??と思ってしまうんですよねー。

 

思わず、批判炸裂。

 

私って冷たい人間でしょうか…Σ( ̄ロ ̄lll)

なんか、ストレス溜まってるかな…(^_^;)j