長らく手が止まっていた自分史を久しぶりに書いています。

 

「全ては愛の中のことだった」を前提に、自分史を書いています。

自己満足で、半生を振り返ってつらつらと書いていますので、

ご興味ある方だけお付き合いくださいね(^-^)

初めから読んでくださる方はこちらです。→自分史(序章)

 

 

小学校を卒業する時を機に、

母が店をしていた学区に転校することになりました。

親があれこれ考えて、よかれと思って決定したことだとは思うけれど、

実際に学校に通うのは子どもの私。

小学校5,6年生になって、ようやく少し生きやすくなってきた矢先に、

転校して、校区外の中学校に通うことになり、

そしてその中学校にはバスで30分程かけて通わなくてはいけなくなりました。

 

心理学の中でも、子どもの転校が心に及ぼす影響について

数値化されたデータもあったりしますが、

確かに私にとっては、環境ががらりと変わることは

世界が0から様変わりするような大きさがあったことを思います。

 

パニック発作はいきなり始まりました。

バスの中で、急に発汗したり悪寒が走ったりするようになり、

そのうち呼吸がしづらくなったり、トイレに間に合わないような気持ちになったりすることも出てきました。

初めは、なんとなくそう感じるくらいで、

やり過ごせたり、我慢できたりしていたのですが、

そのうち耐えられなくなるくらいその感覚が膨らんでくるようになり、

途中下車をすることも出てきました。

 

何より辛かったりしんどかったりするのは、

毎回毎回「もし、苦しくなったら...」と考えてしまうことなんですよね。

予期不安というのでしょうか。

しかし、そういう不安が薄いときでも、

ふっと何か焦点が合う感覚がやって来ると、

あっという間にその中(パニックの中)に取り込まれてしまうんですよね。

 

どうしたってやって来る...

そして、それがいつ来るのかは分からない...

 

そういうどうにもならないという感覚から抜けようがない、

到底解決策が見つからないだろうということに

絶望に近い思いを抱いていた頃でした。

 

例のごとく、そういうことを体験体感していること自体が恥ずかしいことだったり、

情けないことだと思っていたので、

当時、誰にも言えませんでした。

途中下車をすると学校に間に合わなくなるので、

念のため早い便で行くようにして、

誰にも知られないよう、日々何事もないように振る舞って生活していたのです。

 

休むことすら自分に許さず、

とにかく誰にも気づかれないように、

取り立てて注目されないように、

無難に生きることだけが目標だった頃でした。