本校の素晴らしいところは色々ありますが、これまたすごい取り組みです。
本校は、全校生徒で「アサーションタイム」に取り組んでいます。
今年からスタートしたものです。
学校教育に取り入れたらいいなと思っていたところ、赴任したらちょうど始まるとのことで、おおー♪とテンション上がりました。
ちなみに私も、アサーションに関する本もいくつかもっています。
今回は、アサーションタイム3回目でした。
一回目が、全校集会。
二回目は放送によるアサーションタイム。
そのときのテーマは、「手を洗おうと並んでいる列に友達が割り込んできたとき」の話でした。
そして、三回目は七月実施予定でしたが、台風がその日ちょうど来たので、今回が三回目になりました。
ここでこんなお話をしました。
ここでも役立つのは「魔法の質問♥」
学級通信にまとめましたので、そちらからどうぞー♥
写真の下に文字データも貼りますね♪
アサ―ションタイムを実施しました!
本校では、本年度から『アサーションタイム』を実施しています。
『アサーションタイム』とは、自分も相手も大切にするコミュニケーションについて考える時間です。
お互いを尊重しながら、上手な「自己表現」の仕方を学んでいきます。
今日のテーマは、こんな内容でした。
「いつも待ち合わせに遅れてくる友だちがいます。今日も遅れてきました。それなのに悪びれる様子もない友だちにあなたは何と言いますか?」というもの。
まずは、各自で意見を考えます。
そして、ロールプレイ(実際に演じながらやってみる)を行いました。「次は遅刻しないでね。」、「なんでいつも遅れてくるの?」、「待ち合わせをするんじゃなくて、私が迎えに行こうか?」など、様々な意見が出ていました。
そこで、何人かに代表でロールプレイをやってもらいました。
そしてみんなに、こんな話をしました。
こんなときに相手のためになる質問の方法です。
Why? (なぜ?)と、How? (どうすれば?)という二つの質問があります。
Why?は、原因を追及するのに役立つ質問ですが、問い続けると、質問ではなく尋問(追いつめるような質問)になります。
ですから、原因をはっきりさせるのに有効ではありますが、使いすぎるのは責めるような言い方になってしまいますので注意が必要です。
そして、How?は、自分でどうしていったらいいかと解決策を考えてもらうことのできる質問です。
⚪⚪さんが書いていましたが、「次はどうしたら早く来れると思う?」といった質問です。そうすると、相手の成長にもつなげることが出来ます。
この質問は、自分自身にも有効です。「なんで私ってこんなにダメなんだろう…。」とか、「なんでこんなことをやってしまったんだろう…。」と言い続けると、落ち込む一方で成長にはつながりません。
一度問いかけて原因をはっきりさせることももちろん大切ですが、その後は、「どうしたら、再び同じ事を繰り返さずにすむのか?」など、How?(どうしたら)で自分自身にも問いかけていって欲しいと思います。
そうすると、ピンチがチャンスになったり、嫌なことや苦しいことも、成長のためのステップだと考えることが出来るようになるかもしれません。
そしてもうひとつ、Iメッセージ(アイメッセージ)について話しました。
「私はこう思う。」というような表現方法です。すでに出来ている人もいました☆
「遅れる場合は連絡してくれると助かるな~」とか、「もう少し早く来てくれると良いな。毎回遅れているから困るんだ。今度からは、早く来てくれると嬉しいな。」 「私はもっとあなたと遊びたいんだけど、今日は5分短くなるね。今度からは、時間通りにきてくれたらいいな。」などなど。
自分も相手も大切にするコミュニケーション。難しいけどとっても大切です。
生涯にわたって生かせるコミュニケーションの方法を、これからもみんなで学んでいきたいと思います。
アサーションタイムの感想
色々な気づきのあったアサーションタイム。何人かの感想を紹介したいと思います。
☆ やわらかく、やわらかくと意識して考えられた。本当に使えたらすごいと思う。
☆ 自分も相手も嫌な気持ちにならない言い方が分かった。みんな意見が違っておもしろかった。
☆ やさしい言い方で、だいぶ受け取り方が変わるんだなと思った。
☆ I メッセージで言うと柔らかい言い方になるということが分かりました。
☆ 自分も相手も気持ちのよいようになる言葉を見つけるのは難しかったけれど、たくさんの意見があり、よく分かりました。実際にこんな場面になったときに、今回学んだことを生かしたいです。