日本では2011年から、
やっと小学校での英語の授業が必修になります。
ほんとに「やっと」ですよね。
取材のとき先生をはじめ、父兄とお話をする機会があったのですが、
「経済大国の日本が小学校で英語を教えていないなんて信じられない!」
との反応が多かったです。
「子ども英語」という児童英語雑誌で
「世界の小学校英語教育事情」の香港編を寄稿したのですが
香港の小学生は本当に大変だと感じました。
香港の公用語は英語と中国語です。
両親が香港人の場合の多くは家庭での言葉は広東語。
学校の授業も、公立校に通う場合は広東語です。
それでも将来、国際都市香港で働くためには
公用語の英語のほかに普通語といわれる中国語の能力が必要なのです。
バイリンガルどころか
マルチリンガルがあたりまえ!
という感じなのです。
またアジアの金融中心とあって、
多くの国の人が暮らしています。
その中にはお父さんとお母さんの国籍が違う香港生まれの子どももいます。
例えばお父さんがフランス人、お母さんが日本人で香港生まれの子どもの場合。
その家庭の教育方針にもよりますが
子どもはフランス語、日本語、英語、そして多くのインター校での第二外国語である普通語、
と4カ国語を習得しなければならないのです。
考えただけでも気が遠くなりそうですが
案外これを子どもたちはこなしているんですよね。