暑い日が続いている。
34度
あり得ない気温。
未だ7月である
熱中症で運び込まれる人が
相次いでいるそうだ。
今日は趣味の詩吟で
おこったことを投稿したい。
突然やってきた詩吟指導のお話
7月4日付けの東京新聞で
当流派、旦早流吟詠会が
今月31日に開催される
「劇団★ポラリス」による
【THE SPEECH】の音楽劇で
主役の周恩来役の吉武大地さんに
吟詠の指導、監修をしている記事が
掲載された。
詩吟の場面は
薩摩琵琶ではなく
中国琵琶奏者のウ先生と競演。
琵琶の音色から入る詩吟…
幽玄の世界が広がる。
二代宗家である
私の母 有坂 旦悠から
6月半ばに
電話がかかってきた。
劇団ポラリスの脚本を手掛け
カンパニーイーストCEOである
堀越 信二氏と話が盛り上がった
と母の声が弾んでいた
物語は
田中角栄が
日中国交に尽力された話が
ベースとなっている。
田中 角栄氏は有名な政治家。
最初はスピーチが非常に苦手
だったそうだが
伝統文化、浪曲を取り入れたことで
めきめきと演説力が
増したエピソードがある。
今回は「伝統文化」の視点から
詩吟を取り入れようと
当流派に
詩吟指導のお話がやってきた。
当流派は
目黒、さいたま市で
(ほかには池袋、目黒、横浜）
活動しているのもあり
立地条件などが合致し
今回のお話が
スムーズに運んだと思う。
今回、周恩来役の
ミュージカル俳優、吉武大地さんは
クラシック界の
バリトン歌手である。
し・か・も
ミュージカル音楽劇で
『詩吟』を
取り入れたのは初めてだそう
舞台で詩吟を吟じるにあたり
観客の中に
詩吟をご存知の方がおられるので
きちんとした吟詠を
したいという思いをお聴きして
とても嬉しかった
舞台で歌われる吟に
譜付けをして
詩吟独特の節調、
（回しやゆすり、止めなどの技術）を
ご伝授している。
バリトン歌手・吉武大地さん
初めて
大宮教室に来られた時
堀越信二CEO
中国琵琶のウ先生と共に
吉武大地さんがおみえになった。
圧倒的なプロのオーラに
正直、驚きを隠せなかった
しかし本番舞台まで
日にちがあまりない。
吟詠を
仕上げるという課題に
オーラに触れぬよう
現在、懸命に
取り組ませて頂いている。
吉武大地さん
東京芸大出身
イタリアミラノへ留学。
お母さまもオペラ歌手という
正統派、音楽家の血筋である。
初めての吟にも関わらず
音を捉え節回しを
マスターされてしまう
バリトンボイスは
ものすごい声量。
これが
プロというものなのだ
20数年、
詩吟に関わり続け
昨年 宗嗣という大きな役目を
引き受けた私だが
現在、高齢化と
会員数の減少に
先の見えぬ悩みがあった。
実力を兼ね備えたプロの方が
眼を輝かせて
「詩吟は面白いですね
」と
おっしゃって下さっている。
細々と
詩吟を伝え広める
活動しているが
プロの方に関わって頂ける
チャンスが
やってきたのだ
さいたま市観光大使をされている
吉武大地さんは
地元愛も深く
「詩吟をものにしたいです」
と真摯に取り組まれておられる。
勇気が湧いてくる
人生、捨てたもんじゃないな。
やってきたことに意味があったことを
今とても嬉しく思う
二代宗家の母は
会員さんへ懸命に指導にあたり
今も仕事をしながらも当流派の
為に奔走している
今迄、知り得ない
芸術の世界を垣間見せて
頂いている
詩吟の世界には
未だ可能性があるのだと
今回、詩吟指導に
関わらせて頂いたことで
希望に溢れている。
個人レッスンは
ほぼ完成しているが
あと2回ほど
マンツーマンレッスンをして
31日本番に備える
※既に反響がありお席も埋まってきつつ
あるそうです。ご予約はお早めに！
当日、客席で観劇させて
いただく舞台は一味も二味も
違うことであろう。
周恩来役、吉武さんの吟詠を
とても楽しみにしている