恐山の宿坊に泊まった記録です。

宿坊では18:00から食堂にて夕食です。

時間厳守。

全員集まったらお坊さんの指導のもと
箸袋の「五観の偈」を唱えて合掌。
いただきます。
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なんて書いてあるのかわからん。

でも
「五観の偈」の説明書付きでした。
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「この食事を頂ける自分か否か、精進努力しているか」

うわ~、厳しい

でも命が絶えないためいただいます。


食事は精進料理です豪華。

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肉類なし。お酒なし。 
おいしい~。
  
こんな私でもご飯が頂ける、おいしいと感じる。
ありがたいことです。

こんなにおいしいのに酒が飲めないのが辛い

   ↑

ぜんぜんわかってない


食後、全員で合掌。
ごちそうさまでした。


使ったお箸は部屋に持ち帰り翌朝の朝食で使います。  
お箸に恐山と書いてあります。記念に頂けます。
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夕食後のロビーではお菓子のお接待がありました。

印代の南さんがいらっしゃる時は夕食後に法話があります。この日は南さん不在のため法話はなし。

替わりに雲水さんが恐山のビデオを流してくれました。

昔、NHKで放送された「恐山~死者たちの場所」 

恐山を訪れる方々を取材した内容なんですが亡くなった人に会いたくてくる方はもちろん、
家族でレジャー感覚できたお母さんが急に泣き出したり、

イタコさんに妻の霊をおろしてもらったおじさんが泣いていたり、

南さんのいう「恐山に来ると自然と死者に寄り添う」が奇妙な強さで迫ってくる内容でした。

この番組はオンデマンドで購入できるので帰ってからもう一度じっくり観ました。



食堂では酒禁止ですが
部屋飲みはOKだとのことだったので酒持ち込み

飲んでからもう一回温泉はいるつもりでしたが、うっかり寝てしまいました。

言い伝えの
「夜中に目が覚める」


ぜんぜん覚めませんでした。

むしろ今までにないくらいの熟睡っぷり。あら?


翌朝は04:00に起きて早朝の境内を散策・お参り、外湯。

06:30からお勤めがあります。
地蔵殿と本堂で御経をあげます。
地蔵殿では祈祷。
本堂では供養。
祈祷時に宿泊者の名前が読み上げられます。

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お勤めがあることは知っていたので数珠を持参。

どこでも同じですが、
宿坊泊まりの際、先方から数珠を持ってきてとは言われません。
が宿坊に泊まる機会があればできれば持参しましょう。
(と、高野山の宿坊で坊さんに言われたことがある。)


この本堂にて供養の時、
本堂に収められている大量の花嫁人形をみて号泣


お勤め後、朝食を頂き(やっぱり食膳食後に唱和します)

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おいしかった~
ご飯おかわり。
1泊しただけですがお坊さんが妙に身近な人に感じました。

この私たち宿泊客の接待はお坊さんの修行のひとつでもあります。

 
朝食後、再び境内をお参りして最後にもう1回温泉に入りチェックアウトです。

あっという間のひと晩でした。


恐山宿坊の言い伝え、
夜中に目覚めなかったけど、
会いたい人みんなに会えました。

手を合わせてその人を想い約束しました。

ご飯を食べられるよう、
あなた方に恥ずかしくないよう、しっかり生きます。
(酒は飲みます。てへ)

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