ねずみちゃんと ねずみちゃんの母上
と ねずみちゃんの叔父さん
4人の不思議な同居が始まった
ねずみちゃんの母上は とても愛情深く 不器用な人
という印象でした
でもすぐに その印象は覆される
激しく 二面性を持った人でした
久しぶりの 母親の愛情を ねずみちゃんは とても嬉しそう
梅干しばあさんが 嫉妬するぐらい 仲の良い 親子関係でした
だんだんと 梅干しばあさんの居場所が わからなくなります
ねずみちゃんは 過去の愛情を取り戻すかのように
母上との 距離を 縮めていきます
皮肉なもので その距離は 反比例でした
ねずみちゃんの過去を考えれば 仕方のないことですが
でもその時はまだ 梅干しばあさんは ねずみちゃんの過去を知りません
今度は反対に 梅干しばあさんは 孤独を感じます
そんな 梅干しばあさんの気持ちに気づいたねずみちゃんは
母上と 愛する人の間で 苦しみ始めるのです
いつしかそれは イライラを生み
ねずみちゃんは 理不尽な感情を爆発させるようになります
そんなねずみちゃんに 周りはただ
気を使い 怖がるだけ
完全なる 悪循環でした
そんな時 梅干しばあさんの 父が 再入院します
再入院
それは 死を意味するものでした
父は がんを患っていて 人工透析もしていました
その状態での再入院とは もう 先はないということ
絶縁をされていた梅干しばあさんは
母の目を盗み ねずみちゃんと 父の病院へと向かいました