成人式前の事故のハナシ。 | Rin Rin Rin

Rin Rin Rin

コレって、子育て日記になるのかしらねん。

はっぴーはっろうぃーん☆



Rin Rin Rin



最近のワタクシは、毎度おなじみ、仮装ズンバも

今年は、生理痛がヒドク、あまりヤル気が出なかった為

このように、20%ほどのチカラしか出せませんでしたが

みなさま、お変わりございませんでしょうか。




本当は、町内運動会を、もう少し掘り下げ



あんなコトや



Rin Rin Rin





こんなコト。



Rin Rin Rin



そんなコトなんかも。



Rin Rin Rin





書くつもりでありましたが


事故の話が聞きたい。と、いう声を

3件、頂きましたので、町内運動会は、また、来年にします。


どーせ、来年も同じコトして騒いでるはずなので

来年、書きます。




と、言うワケで、事故。



そう、思い起こせば、二十数年前。


それは、大阪、弁天町。


オーク、パラディッソ内のお好み焼き屋「風月」で


食うだけ食うて、喋るだけ喋った後


モリタの愛車、トレノにて


帰宅途中に、起こりました。




当時、大体、ワシらの車内は、いつも


レゲエから、歌謡曲まで、ジャンルは問わず


ウーハーガンガンの、二人カラオケ大会が


常時、開催されておりましたので




その日も、ガイコツブラシのマイク片手に、二人で


アホ面下げて、大声張り上げてましたところ


一旦、左折しようとしたモリタが、何を思ったか


「あ!そうや!」


とか、なんとか言いながら、いきなり、右折に切り替えました。




と、その瞬間


もっのすごい衝突音と、もっのすごい衝撃の中


ワタシは、気を失ってしまったので、何が起こったのか


よくわかりませんでしたが




どうやら、無灯火、猛スピードの直進車のおっさんが


トレノの助手席側に突っ込んで来た為、ワシらの車は


そのまま歩道へ押し上げられ、オーク付近の薬屋さんへ突っ込んだらしいす。



トレノは、くの字に曲がり、促廃車の大破。

助手席は30センチしか残ってなく、その残った助手席で

グッタリ気を失ったワシ。


その時、なぜか、カーステからは、甲斐バンドの

「 裏切りの街角 」 が、エンドレスで流れていた。と。



その時の、モリタの顔面蒼白っぷりが

手に取るようにわかりますねー。



己の不手際で、最愛の人間が、となりで血を流し

白目をむいて動かない。っていうオカルト。


血の気ひくよねー。


その後、救急隊員から、ひっぱり出される最中に

一度は、気がついたものの、何が起こっているのかわからないまま

体中に走る尋常ではない痛みと、生温かい血の感触に

再び、気を失う直前、ワシの名前を連呼する悲壮すぎるモリタの声に

身体が震えたのは覚えている。



その後、搬送中の救急車の中で、救急隊員の呼びかけに

再度、意識が戻るが、同じ救急車へ同乗していた

事故相手の血まみれのオッサンから「おねぇちゃん、大丈夫かっ!」と

至近距離で、声をかけられ、再び気を失う。



その後、なぜか、となりの区のヤブで有名な病院へ運ばれたのだが

到着するや否や、処置室で、いきなり、なんの承諾もなしに

ワシの洋服を大きなハサミで、切りはじめる看護婦。



おい、こら、ちょー待て。

オマエ、その、オーバーオールいくらするか知ってんのか?と。

うっすら、思ったものの。。。



余談:先日、ショートオールを着用していたワシを見た
   旦那の従兄弟から「関西人て、オーバーオール好きですよね。」
   と、言われたが。そうだ。好きだ。悪いか。
   今では、絶対に出来ないが、ビキニの上のオーバーオールとか
   大好きだったぞ。まいったか。コノヤロー。
   


意識は朦朧、体中痛過ぎて、どこが痛いのかもわからぬ中

抵抗する気力など、微塵も残っておらず、なされるがまま

まないたのコイよろしく、身をまかせておりましたところ



パンイチにされかけて、ふと、正気に戻る。



アカン。



今日に限って。



なんでや。



となりのおっちゃんに、ホワイトデーにもろた

久留米絣柄のパンツ履いてしもてる。



これだけは、見られたない。



と、僅かに残った、微かなチカラを振り絞り、右手で

オーバーオールを掴んでみたものの。


ウガンダ似の、気の強そうな看護婦さんに

簡単に、全裸にされてしまった。


すぐに、体中に、いろんな装置が取り付けられ

震えが来る身体に毛布をグルグル巻き付けられたが

カゴに乱雑に投げ込まれたワタシの衣服の隙間から

顔をのぞかせる、久留米絣が気になって、気になって。



その日、勝負をしない。と、決めた日であろうとも


もう二度と、変なパンツは履かない。と、強く誓った。



ひと通り、検査が終わり、命に別条がないとわかったら

警官が2名、処置室へ入ってきて


「 大丈夫か?これ、何本や。」


と、指を二本ワシの目の前へ出すので


「 ・・・にほんです。」


と、蚊の鳴くような声を絞り出し、答えたら


「 そうか。ほな、また、明日来るから、お大事にな。」 


と、退出したので、心の中で


「 なにしにきてん。」


と、つぶやいてみる余裕は出てきていた。



余りのヤブ噂っぷりに、今は亡き森田の父ちゃんイチローが心配し

知り合いの病院へ頼んでくれて、翌日には、転院出来たのが

その日は、そのヤブ病院へとりあえず、入院することになる。


ストレッチャーでなく、ウガンダみたいな看護婦さんに

まさかの、お姫さま抱っこで、病室まで、運ばれるという

ギャグ漫画みたいな展開にも、誰ひとり笑うものがいなかったほど

内出血で真っ黒に変色したワシの腹や、血まみれの顔はヒドかったのだろう。



「 おれ、今から、警察行かなアカンみたいやから。

  ごめんな。ホンマ。ごめんな。」


と、涙ぐみながら、ワタシの手を握る

モリタの冷た過ぎる手の感触は

今でも、鮮明に思い出せる。



翌日、転院先のヤブではない病院で検査してもらった結果

あれほど、変色し、心配された、お腹も

臓器に異常はなく、ただの内出血であると。


顔や体に、外傷や打撲はあるものの

大きな怪我は、左足首の骨折だけである。と。


検証の結果、どうやら、シートベルトをしていなかったのが

明暗をわけたらしく、接触の瞬間に、前へ飛び出さず、真上に飛んだ後

30センチ残った隙間へ着地。

その着地の折に、左足を骨折したのではなかろうか。と、いう話。



本来は、即死か、半身不随の事故だろう。

丈夫な身体と、奇跡に感謝しなさいと。

お巡りさんと、お医者さんから、何度も言われた。



トオルとヒトミですか?

もちろん、心配してましたよー。




事故の連絡を受けた瞬間は

心配で心配で、腹が立って腹が立ってなー。

モリタの事を怒鳴りつけてやろうと思いながら

病院へ向かったんやけど、うちらの顔見るなり


「 おっちゃん、おばちゃん、ごめんっ。」


て、血の気のない顔で、頭を下げたあの子見たら

なんも言えんくなってしもた。。。と、娘の無事を確認し

安堵の表情で語るヒトミちゃんの横で



「 命に別条ないんやったら、ぼく、今日釣り行って来ていい?

  船もキャンセルでけへんし。いいかな?」


と、その夜、ホンマに、船釣りに出てしまい

激しいヒトミちゃんの怒りを買っていたトオルちゃん。



かと、思えば、今は亡きモリタの親父イチロー。

男しか育てていないので、女の子が苦手だったイチロー。

寡黙で、口数が少ないのに、いつも、一生懸命

話題を探して、ワタシに話しかけてくれようとしたイチロー。

「 みゆきちゃん、ちょっと、痩せたんちゃうか?」

コレさえ、言ってれば、機嫌が良くなると

太った時にも、やたらと、コレばかり連呼していたイチロー。



喋る事もないのに

毎日、仕事の合間に、一人で見舞いに来てくれたイチロー。

何をするでもなく、何を喋るでもなく。

「 どうや?痛いとこないか? 」

と、顔を見て、5分ほど、黙って座ったら、帰っていくイチロー。



左足手術の翌日には


K-SWISSのスニーカーを持って

見舞いに来てくれた。


今、思えば、早く良くなって、コレを履け。

と、言うことだったのだろうが


当時は


靴て。


ギブスの足に、スニーカーて。


松葉杖に、靴て。




と、思いながら、交わす言葉もなく、ただただ


スニーカーを眺めておりましたが。




コレが、愛しい、大阪のオッサン達ですねん。


トオルちゃん然り。


イチロー然り。



ホンマに、大阪のオッサンは、愛すべきオッサンですねん。





逆に、イチローが癌で入院していた折には

ワタシも毎日、見舞いに行きました。



何を話すでもなく、何をするでもなく。



「 おっちゃん、どう? 」



と。




モリタと別れる時には



「 みゆきちゃん、ごめんな。

 なー。あのアホ、そんな傷こさえて

 責任もとらんとなー。ホンマ、ごめんな。。」



と、たった四針の小さな、左足の傷を気にしてたイチロー。




孫も抱けずに、他界してしまったイチロー。



おっちゃん、うち、今、めっちゃ、幸せやでー。


モリタも、めっちゃ、幸せそうやでー。


可愛い女の子、二人おるわ。


ウチの息子ほど、可愛いないけど、まぁまぁやわ。



ん?



なんや、今日も、脱線してしもたが


要は、乙女たる者、いつ何時も

変なパンツは、履いちゃいかんよー。と、いうハナシ。