お盆休みが終わり、最近夕立が来るようになり、その直後は気温が下がりますが、相変わらず蒸し暑い日々が続いています💦

夫は、ここしばらく食が進まない日が続いていたので、主治医に相談して、ちょっとの間オフェブを休薬することにしました。
大事な薬を休むことは、家族としてはちょっと心配ですが、よく訊くと、
グラサン「朝の服用は休み、夜だけ飲む」とのこと。

様子見です👀

最近単独にて映画鑑賞が続いてます🎥
(勿論、感染予防対策をしながら😷)

お盆休み中(15日)は、Denkikanにて邦画を2本鑑賞。
(映画館で邦画を観るのは、本当に久しぶりです)

1本目は石橋蓮司さん主演の『一度も撃ってません』。



邦画をあまり観ない私にとって、蓮司さんは、日本の俳優さんの中でも非常に興味深くて好きな人ですニコニコ
今まで観た作品で、印象深いのは『赫い髪の女』『江戸川乱歩 屋根裏の散歩道』『文学座殺人事件 大いなる助走』です。

まさに、【艶技】【怪演】のイメージが強い(❗️)彼ですが、本作では、ハードボイルド小説の作家、という役どころで、ダンディーな蓮司さんを期待していました爆笑

(売れない)ハードボイルド小説を書き、時代遅れの作家、ペンネームは【御前零児(おまえれいじ)】。
彼の周辺で起きる謎の事件🔫  そして、彼の周りに集まる個性的な面々(夜は行きつけのバー『Y』に集まるのです)。
遊び心たっぷりのストーリーで、役者同士のやり取りがとても楽しいです👍️
(特に、桃井かおりさん、岸部一徳さんとの)
まるで、ジャズのセッションを連想させます🎺
行きつけのバー『Y』は、盟友原田芳雄さんの歌が似合うバーをイメージしたとのこと。

劇場のお客さんの年齢層は、蓮司さん作品をリアルタイムで鑑賞されてきたような、オジサマ率が高い。
カップル率も少々。
笑い声も、しばしば聞こえましたが、
これが洋画だと、意外と少ないです…コメディでも(寂)。
とにかく、ちょっとユーモラスで、渋くて素敵な蓮司さんを堪能出来ました☆(^^)v



そして、同日の夜、『野火』を鑑賞。



2015年の作品ですが、この時期(終戦記念日)には、毎年期間限定で上映されています。
上映初年は、監督の塚本晋也さんも来られて、是非行きたいと思っていましたが、行けるタイミングが合わず…。
そんな頃、初めてスウェーデンに行った時に知りあった人が映画好きで友達になりました。
「日本の映画では、『鉄男』の塚本晋也が好きです」と。
外国人に人気がある【塚本晋也氏】、これで印象付いたのですが、この時も『鉄男』を観るチャンスが無く…。
翌年マーティン・スコセッシ監督の新作『沈黙―サイレンス―』が上映されるのを知り、夫と観に行くことに🎥
登場人物の中に、塚本晋也氏の名前を発見👀
敬虔な信者モキチ(最後には処刑されてしまう)という役。
映画自体も素晴らしく、塚本氏のモキチ役の熱演も印象に残りました✨

そして、今年の夏、また『野火』の上映があることを知り、今度こそ行くことを決意しました。
第2次世界大戦末期のフィリピンのレイテ島が舞台。
日本軍の敗戦が色濃くなった中、一等兵の田村(塚本晋也)は結核を患い、野戦病院行きを余儀なくされる。そこでも、食糧の不足を理由に追い出されてしまい、行き場の無くなった田村は、島を彷徨うことに…。
途方にくれた田村に声をかけてきたのは、負傷兵の安田(リリー・フランキー)だった。安田は、親子ほど年齢の違う永松(森優作)に命じ、持ち合わせのタバコを使って同胞から食糧の芋を巻き上げてはその場を牛耳っていた。
芋一本で殺伐となる光景に嫌気がさした田村は、再び原野を彷徨うが…。

塚本監督は、高校生の頃に大岡昇平氏の原作を読み、「まるで自分が戦争に行っているような」気持ちになり、感銘を受け、いつか映画にしたい、と思っていたそうです。
2011年の東日本大震災の頃から、この映画製作の気持ちがますます強くなったそうです。
そして、2015年のヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミア上映。残虐なシーンに「やり過ぎ」という意見もあり、それに対して塚本監督は「僕は全然やり過ぎとは思っていません。現実の方が遥かに残虐ですから」と。
【戦争はやってはいけません】という気持ちは、言葉よりこの映画を観ることで、強い説得力を感じます。
(映像の迫力もありますが、役者の演技の素晴らしさ…特に安田と永松の存在感は怖いくらいです)
毎年この時期に上映されていることに、非常に大きな意味を感じました。
(素晴らしい映画ですが、鑑賞される際は、心身共に充実した状態で、ご参戦🎥されることをお勧めします🙏)

お読み下さいまして、ありがとうございました☘️