こんばんは。ブログではお久しぶりです。
皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか?
今日の東京はお天気も良く、を通り越して少し暑いくらいでした。
4/20は活動を始めてちょうど10年、私にとってとても大切な日です。
震災直後にデビューをし、最近だとコロナが広がったり、世の中ががらがらと変わっていく中、今も変わらず音楽と関わり合っていることが、私にとっての喜びであるし、この音楽の旅がこうして皆さんと出会わせてくれたことに、本当に感謝しています。
この10年、恵まれて、いろんな景色を見せてもらってきました。
ユニークな経験そのものだけでなく、目に映るたくさんの先人・偉人から、自分なりに学んできたつもりです。
そうして、私だけの道が、たしかにそこにはあったし、すごく面白い道でした。
考えてみたら、10年という時間は不思議ですね。
デビューした頃に会ったファンの方のお子さんが、今はもうすっかり大きくなっていたり、
10年で寿命を終えてしまう動物だっているわけですから、短くはないことはたしかだけれど、
2011年から2021年、と考えるとあっという間だったとしか私には言えません。
歌手として「六本木星屑」でデビューをし、10年前のこの日はたしかNHKのラジオの生放送で歌いました。
毎日が初めてのことだらけで、ついていくのに必死だったように思います。
ラジオ番組も担当させてもらって、姿をお互い見ないまま、音楽とお喋りで同じ時間を共有することは、新しい体験でした。聴いてくれる人とハートフルな関係を築くことができて、いろんな場所へ歌いに行く私を待っていてくれたのは、忘れられない光景です。(走れが終わってしまったときにたくさんお話したことではありますが…)
こうやってふり返ると、新しいことにはコンスタントに取り組んできたように思います。
たくさんやってきたことを精査して、ようやく「楽器を弾いて、自分の曲を演奏すること」という、自分に必要だったのは、案外とてもシンプルなことだったのだと気がついたのは最近です。ゼロから自分でやるということ。ある意味、まず「裸になる」ということですね。そしてひとりになって、周りにいてくれる人について改めて、ありがたいなあ、奇跡だなって思うこと。
本当、いつも誰かにサポートしてもらっていたものな。お客さんも、ミュージシャンも、スタッフも、みんな優しくて。
「いつ本気出すの?」なんて言われながら、エネルギーを持て余して、迷走(=全力の寄り道)もしました。
もがいて、頭も打ったりなんかして、今があります。
そして、決まっていたはずの覚悟が、少し沖へ流され、ようやくまた手元に戻ってきた感じ。
「ぼーっとしてんじゃねえよ!」とチコちゃんに怒られるよ、と(大石)吾朗さんには言われ続けてきましたが…(笑)
ここに立っている意味が、自分の中で腑に落ちるところまで、まずはやってみようと思います。
*
そんな今日は、Apple Storeにお出かけ。
長年大事に使っていたMacが最近、悲鳴をあげ急に「おやすみ〜〜」と言ってシャットダウンすることが多くなってきたので、Mac Book Proを思いきって購入しました。めっちゃうれしい(急に関西弁)。これで音が録れる。
おめでとう自分、というよりこれでがんばれよ自分、という感じです。
相談に乗ってくださったK-taさん、長野さん、ありがとうございます!
というわけで、記念すべき初仕事がこの文章なのですね(USキーボードに慣れるのに必死)。音録りちゃうんかい!って聞こえてきそう。でも本当、うれしい。
話を戻すと、自分に呆れることも多いけれど、私は私でしかないし、可能性を信じて、
私自身を光らせることを、ここに誓います。
だって、自分の人生だから。
そして私の音楽が、聞いてくれる人の感情と少しでも交差する瞬間があれば、私はとても幸せです。
聞く人の心を輝かせることができたら、最高です。
そうして、音楽が私の手をはなれて、いろんな場所に届きますように。
今の気持ちは覚悟と共に希望に満ちた、清々しい春の夜です。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
伊藤美裕
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お知らせ
朝日新聞の運営するサイト「telling,」で連載しているインタビュー企画「Artists at Home」の最新記事が投稿されました。
インタビュー相手は漫画家の板垣巴留さんです。前後編。
https://telling.asahi.com/article/14326459
7/23、10周年サマーライヴの開催が決定しました!
初めての二子玉川でのライヴです。ぜひ、遊びに来てください。
https://walker21.com/contents/417628
”伊藤美裕の郵便屋さん”
第1便発送しました!
オーダーしてくださった方、どうもありがとう。