皆さんに大切なお知らせ。
やっと発表できる。


ファーストアルバムが、7/24に発売になります!
アルバムをリリースすることは、ひとつの大事な目標でした。

私は歌謡曲のアーティストとして世に出ました。
私にとって、歌謡曲を学ぶことは、過去を遡って宝物を見つけ出す作業と同じ。
アレンジという時代の壁を乗り越えた先には、驚きに溢れる新しいアイディアや発見がたくさん待っていました。
歌謡曲というのは、「なんでも有り」というとぶっきらぼうな表現に聞こえるかもしれませんが、とても寛容なフィールドです。
あらゆる音楽ジャンルを取り込み、日本人の感性で、日本人のために、音楽を紡ぎ出してゆく。
私は黄金期を支えた作家の方と関わらせてもらって、楽曲をつくっていくなかでそれを追体験しました。
当時そうだったように、いろんなチャレンジができたことは、ラッキーなことでした。曲によっていろんな主人公になって「演じる」ことについて考えることは、とても面白かった。海外に出て歌ったりもして、歌謡曲を起点に日本の音楽について思いを巡らせ、真剣に考えるようにもなりました。

そうしてデビューしてこれまで、膨大な数の日本の曲たちを歌ったり、聞いたりしてきました。そのトライがあって今、70s-80sのポップス(シティポップ)をとても身近に感じています。
まさに都会的に洗練されていて、でもせかせかしていない。
何枚かのアルバムとの衝撃的な出逢いがあり、夢中になりました。
あこがれを挙げればきりがないけれど、大貫妙子さんや吉田美奈子さん、ティン・パン・アレー、ブレッド&バター、南佳孝さん、鈴木茂さん、そして松任谷由実さん…
肩肘の張らない、とてもしっくりくる音楽だと自然と思うようになりました。
少し前から大石吾朗さんとラジオをやらせてもらうようになって、ポプコン関連のミュージシャンがゲストにいらして、シンガーソングライターの存在が身近になったことも背景として、あるんだと思います。
1曲ではなく作品群をとおして、アーティストがその世界観をつくりあげる「アルバム」というものに、もともと強い思い入れがありましたが、いよいよその気持ちを抑えられなくなりました。



私の新しい、ビジュアル・イメージを改めて。


そうして始まった今回のプロジェクトですが、幸運な出逢いがあり、先に書いた南佳孝さん、そして敬愛する音楽家の方々に楽曲をお願いして、歌詞を乗せることをこのアルバムで始めました。生み出すということにおいて、ソングライター、新生自分としての第一歩です。さりげない言葉たちで、今の自分を表現することに腐心しました。

ふくよかでありながら等身大、普段着の音楽を形にすることができたことが、今のところ実感として、とてもうれしい部分です。
良いものをつくろうと、企画段階から真剣勝負で尽力してくださっているスタッフの方々にも本当に感謝しています。

この1ヶ月、とんでもない咳に見舞われて迷惑をかけ通しでしたが、今なんとか作業は終盤を迎えています。

1曲1曲の内容のこと、関わってくださった方については、おいおい書いていくとして。


今回は豪華な2枚組にしていただくことになりました。

流れを決めるためにこれまでの曲を聴き返しているけれど、本当にどの1音にも私のデビューしてからの数年間が沁み込んでいる。
他のどんなことにも増して、私の傍にいたのがこの曲たちだった気がします。笑っているときも、泣いているときも、いつでも。


このアルバム、ジャケットに関しては今やりとりをしている最中なのでまだ公開できないけれど、既にAmazonで予約情報がアップされています。




ぜひ、この想いの詰まったアルバムを手にとってほしい。
できればデータとしてではなくものとして、購入して傍に置いていただきたいなぁというのが、私の願いです。
8/31にはリリース記念のコンサートも決定しています。
ずっと諦めずに待っていてくださった方にしっかり届きますように。そして今回の作品を通して初めてお逢いする人たちとのすてきな出逢いがありますように。
そんなことを思いながら、聴いていただけることを心待ちしています。