次の日。
弟も住むミシガン州をみに行く。


ここは多くのサマーハウスがある場所でもあります。名前の通り、自然の中で夏を過ごすところ。私のシカゴでのステイ先のファミリーもサマーハウスを持っているということで、五大湖のほとりにあるそちらに滞在することに。

敷地内にふたつあるお家。
















もうね、私の思い描く理想のお家といって良かった。お母さん側のファミリーはフロリダの方で家具屋さんを経営していたこともあって、インテリアもさり気ないところまで気が配られている。飾られている写真や見せてもらった手紙、何より家にあるソファに腰掛けているだけで、小さな子どもたちやお母さん、お父さんが何代にもわたって、リラックスした時間を過ごしている景色が想像できた。改築・補修を重ねながら、100年近く守られてきた家。目に見える形で歴史を大事にしているって感じ。

普段住んでいる場所も充分素敵なのに、夏にはもはやファンタジーのような世界に家族で移って過ごすなんて…。夢見ていたものが突如、目の前にリアルなものとして現れたときの衝撃たるや。このことは私のライフスタイル観をゆるがす大事件だった。生活を大事にするというのも、やり方が色々とあるのだ。


こちらでは本当、家族という単位を中心に、物事が回っているな。



自分の家族の歴史は、どうなんだろう?たとえば父方の高知の方の歴史なんて、追いかけてみたい。商人の家で、聞いている話だけでも面白そうだから、掘ると興味深いことがザクザク出てきそうだ。まずは知っていくことから。



とりあえず出自を知るためにも、DNA鑑定から始めようか(笑)サンプルを送って、ルーツを知るやつね。誰か一緒にやりませんか?




実はシカゴに渡る直前、ステイ先のファミリーのひとり、88歳になるおばあちゃんが亡くなってしまって、行っていいものやらと思案していたのだけれど、逆に「行くのにパーフェクトなタイミングだよ」と。

人が亡くなると、日本は喪中はがきなんて出して人と距離を取るけれど、こちらでは逆。滞在している間も近所や親戚の人たちが入れ替わり立ち替わり、お花や食事を持って悲しみにくれている家族の様子を見にくる。そしてパーティー。人との距離の取り方が本当に違うなと思いました。



下は亡くなったときに、身内が発信する「」と呼ばれるもの。その人の一生を、文章にまとめてあります。



おばあちゃんの娘にあたるお母さんから、形見のスカーフを頂いてしまいました…とても素敵なお品。大事にしようと思います。