Day3
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もちろん、その後のソロ・コンサートはたくさんのカイロの人たちに来てもらって、盛況のうちに無事終えることができました。
今日はソロ・コンサートの日!
…の前に、ギザ地区へ出向き、エジプトを象徴するものといえば。そう、ピラミッドを観るべくみんなでお出かけ。
ホテルから1時間と少し、ぼんやり車の外を眺めていると突如現れた砂漠の入り口。割とものものしい警護を突破し、傾斜の緩い砂丘を登っていくと、
それも連なったりして。
信じがたい大きさ、美しさに私の目はさぞ真ん丸になっていたことでしょう。ちなみに斜面のギザギザは画像が悪いのではなく、石が積み上げられていることによる凸凹。この石の数だけ、誰かが暑さに負けず、埃にも負けず、丁寧に積んで造っていったことを思うと、人間の不思議、執念、可能性なんかを感じずにはいられない。いや同じ人間というより、見れば見るほど何か違う種類の生き物の仕業のように思える。見る前の想像通り、想像の範囲を軽く越えていく、強烈なインパクトを放つピラミッド。そんなものを目にすると、もう気分は上がっていく他ない。
中にも潜入したけれど、インディ・ジョーンズの世界でした。入ってすぐ、かなり急勾配の穴が登場。
「え、これ…登るんですか⁉︎」
ヒールで来たことを後悔しながら、必死でトンネルをよじ登る。
十数分の格闘の末、辿り着いた先には、少し小さい石の棺が静かに横たわっていた。観光客のおしゃべりの声もどこか遠く感じるような、辺りを包む静謐さは、何千年も前から変わらずこの部屋にあったんだろうな。
それにしても2月で既に、ピラミッドの内部はちょっとしたサウナ状態。夏はどうなってしまうのだろう。
私たちがそんな探検をしている間に、現地のスタッフさんが、スフィンクスまでの道のりを砂漠の中行けるよう、ラクダを手配してくださった。
ラクダに乗れるのを、とても楽しみにしていたの。
待機してくれていたのは、入墨?の入った白ラクダちゃん。背中に背負ったカラフルな織布が可愛い。
足を折って座っているのが、ひとたび人を乗せるとよいこらしょと立ち上がる。ラクダというとウマくらいのサイズ感を想像していたけれど、どちらかというとキリンですね。顔もどちらかというとキリンより。背が高いので、背中からの見晴らしが良いのなんの。
砂漠を奥に行けば行くほど、音がない。あるのは気まぐれに吹く風のゴゥーという音だけ。
ラクダに乗りながら、今こうしてラクダに乗っているのに、数時間後にはライヴ…何だかあまり現実味のない、遠い予定みたいに感じた。 やがて月の砂漠が頭の中でゆっくり流れはじめたけれど、そういえば今日のセットリストからは外したんだっけ。
マネージャーさん、国際交流基金の川北さんは砂漠の中を徒歩で付添い+撮影。ありがとうございます
途中から手綱を引くおじさんを離れて、自動操縦で淡々と歩みを進めるラクダさんに身を委ね、しばらくして降ろされた場所がこちら。
スフィンクス。
手、長いですね。
その他にも露天商のおじさんとのネゴシエーションがあったり、どこを切り取っても楽しい時間だったな。
アラブの異国感を存分に堪能し、満足して砂漠をあとにしました。
その他にも露天商のおじさんとのネゴシエーションがあったり、どこを切り取っても楽しい時間だったな。
アラブの異国感を存分に堪能し、満足して砂漠をあとにしました。
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もちろん、その後のソロ・コンサートはたくさんのカイロの人たちに来てもらって、盛況のうちに無事終えることができました。
…え、それだけ?
いやいや、また改めてコンサートのことは書きます。
が、今日、突然ですがミユストやります!お正月…ではなくエジプト記念特大号。そこで詳しく話しますね。
今日の夜9時ですよ!
エジプトで撮ってきた映像も流す予定。
興奮や感動のお裾分け、出来たらいいな。
待っています。