昨日は梅雨だというのに
先日、映画監督の紀里谷和明さんと
カンカン照り!
伊勢佐木町CROSS STREET
でございました
ガラス張りの建物の外では、
神輿まで出て
ひと足早く夏が来たような
賑やか・お祭り騒ぎ。
そんな様子を眺めながら、
空調の効いた室内で
しっとりと5曲ほど、お届けしました。
MAMALAID RAG 田中拡邦さんに
手伝ってもらって歌った
“It's not the spotlight”
(それはスポットライトではない)、
浅川マキさんの訳詞がとても好きで
単なる失恋ソングに留まらない
拡がりのある歌です
思い様々に
受け取ってもらえていたら嬉しいです。
また感想も聞かせてね。
またここへは秋に歌いにきます。
***
先日、映画監督の紀里谷和明さんと
お話する機会があり
モノを表現することのお話の中で、
美しさとは
“自分がなくなること”だと
定義されたことが、私の中でとても印象的
だったというか、
腑に落ちたんです。
たとえば、
満天の星空を眺めるときに起こる
見ている側が綺麗だなぁと、自分を忘れること。
自分が無くなること。
というのもあれば、
美しいと感じる、人そのものに
自分が無いということ。
といっても、曲がって伝わりそうだな、
ここでいう自分=自意識ですかね。
好きなもの、って
理由がはっきりしていないものもある。
よく言われる理屈なしってやつ。
それでもずっと、考えていたんです。
多くの歌手の中でもとりわけ、
山口百恵さんに強く惹かれる理由。
本当にずーっと、考えていた。
その言葉を聞いたとき
あぁそうなんだ、
ここに集約されるんだ、って。
心から納得がいったんです。
美しさを強く感じていたんですね。
その佇まい。
無我こそ、美しい。
点検してみると、
ちあきなおみさんもそうだし、
他にも敬愛する方はみんなそうだった。
“本物”とは、
これについても考えていましたが、
繋がってくるものがあります。
もちろん、美しさの捉え方なんて
人それぞれです。
自意識の強い人を
美しいという人もいる。
ただ、私はちょっと違うかな。
先の定義に強く共感する自分の中に、
その美意識を認識できて良かった。
同時に
自分の中にある美しさを
磨いていきたいなと、
思った瞬間でした。
…
それにしても、
全然関係無いけれど、
ハムレットは面白いなぁ。